札幌医科大学

高大連携プロジェクト
「高校生/大学生にHandbookでeラーニングを」

   札幌医科大学保健医療学部では、平成18年度から高校と大学が連携し、保健医療職を目指す高校生を対象としたeラーニングによる高大一貫型教育をおこなっています。この教育プログラムの目的は、看護師、作業療法士、理学療法士というコメディカルスタッフの適切な情報を高校生に提供するということと、大学入学後の生物学、物理学、化学等のリメディアル教育を充実させることです。これにより、入学後に「自分が考えていた看護師、作業療法士あるいは理学療法士の職業像はどうも違う」という理由で退学・休学する学生の減少を図り、また、高校で選択しなかった物理学、生物学、化学等の基礎科目の自学自習のための環境整備をすることにより、学習意欲の維持・向上を図っています。

高大連携教育をスタート

札幌医科大学にeラーニングのサーバーを置き、高校生に対しては、高校または自宅から、学生に対しては大学または自宅から利用可能な環境を提供しました。高校生については、2年間で220人の高校生が登録し、eラーニングを利用しました。その内、11人は札幌医科大学に入学しています。

動画配信のインフラが問題に

高校生へのコンテンツは、コメディカルスタッフの活動についてより理解しやすいように、動画像を主体とした内容としました。しかし、北海道の公立高校で利用しているネットワークでは大容量の動画像を利用できず、多くの公立高校が利用できないという状況が起こりました。

携帯電話での配信は課金が問題に

その対策として可搬携帯端末の利用を計画し、一般の携帯電話の利用を検討しましたが、携帯課金の問題があり携帯電話での利用は困難であると判断しました。

iPod touchで試験運用開始

そこで、課金の心配のないiPod touchを端末としたシステムを企画しました。iPod touch 10台を用意し、2008年11月より”Handbook” を使ったモバイルeラーニングの試験運用を開始しました。iPod touchは高校生、学生の興味を引き、貸し出し要望を増やすことに成功。なかにはコンテンツが見たいというよりもiPod touchを借りたいだけという学生もいましたが、全体的には非常に評判が良く好評となりました。

大学のチーム医療を実施している学生も活用

また、チーム医療を実施している医学部および保健医療学科の学生が、チーム内でお互いの職種を理解するためにも同コンテンツが利用されました。

「 ”いつでも、どこでも、何度でも” 学習できるHandbookは、 教育の現場で大きな可能性があると思います。」(札幌医科大学・メディア教育センター三谷正信先生談)

今後の展開

札幌医科大学ではPCを用いたeラーニングを教育の現場で積極的に活用していますが、今後は、Handbook Studioによる教材開発を進めることにより、iPod touch / Handbook を利用したモバイル環境でのeラーニングも取り入れた幅広い教育プログラムの展開を計画しています。

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