Internet of Things(モノのインターネット)とは何か?

2014/01/29

Internet of Thingsは近年、よく耳にするようになった言葉です。

MITのAuto-ID センターの共同創設者であるケビン・アシュトンの造語であり、彼が自分の会社のサプライチェーンを管理する際に思いついた概念ですが、一体どういう意味なのでしょうか?

The enormous growth of Internet of Things

photo credit: Patrick Hoesly via photopin cc

Internet of Thingsの仕組み

IoTと略されるInternet of Things(モノのインターネット)とは、デバイス・人・設備を連結したネットワークを指しています。

ひとたびネットワークでつなげたならば、デバイスは、データをデバイスあるいは人間に送ることができ、データを送られた人間は、それを分析し、デバイスの遠隔操作を行うこともできます。

例えば、極小のセンサーをモノに埋め込むことによってデータを収集し、クラウドのような場所にデータが蓄積されるようにします。全てのデータを収集したところで、情報をふるいにかけたり、ダッシュボード変換したりすることができるというわけです。

昨今、IoTが脚光を浴びている理由

それは、「知識は力なり」を実地に移した形であるからだとゼブラ・テクノロジー社のアシュリー・フォード氏は言います。モノにセンサーをつけると、そこからデータが収集でき、それらを解析することによって、ビジネスの洞察の糧にできるからです。

つまり、IoTによって経営幹部はリアルタイムに情報にアクセスし、現在の事業の流れを洞察し、迅速な意思決定を行うことができます。豊富なデータは、コストの削減やより効率の良い事業の展開を可能にしてくれる源になるというわけです。

ビジネスにおけるIoTの意味するところ

フォード氏は、IoTはいろいろな形になりうると説きます。例えば、エンタープライズがユニークなカスタマーエクスペリエンスを生み出すのを助けるなど。

ごく一般に考えられる応用例としてフォード氏が挙げているのは、「タギング・アセット」です。つまり、企業のサプライチェーンを通してモノ(商品等)のより正確な追跡とモニターを可能にし、消費者のデータを収集し、より良い、よりスマートなカスタマーサービスを実現するというものです。

今後の予想

IDATEによれば、2012年の時点で150億の機械やデバイス等の「モノ」がインターネットに接続していたということです。その数は、2020年には800億にも上ると予想されています。

IoTは企業の未来を広げる可能性を持った概念であることは間違いないでしょう。今すぐでなくとも、どこかでIoTを自社企業にうまく使えないか、心に留めておくことは悪くないと言えます。

参考

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