ゲーミフィケーションを導入して「Facebook世代」従業員のやる気を引き出す!
ゲームをしている最中には時の経つのも忘れて熱中してしまうもの。そんなふうに仕事に取り組めたら、と思った経験を持つ方も多いのではないでしょうか。実際に、ゲーム独特の要素や発想・考え方をゲーム以外の分野に応用させることを「ゲーミフィケーション」といいます。
ゲーミフィケーションでは多くの場合、ある行動をとったり目標を達成したりしたときに何らかの報酬がもらえる仕組みになっています。
これがビジネスの世界でも注目され始め、顧客ロイヤリティや顧客エンゲージメントを向上させるための手法として、大きく期待されています。
それだけではなく、従業員の評価、あるいは新入社員の教育にこれを導入して成果をあげている企業もあります。そこで今回は、「Facebook世代」とも言える若い従業員のやる気を引き出したい方に、ゲーミフィケーション導入の概要をご紹介します。
従業員の評価や教育にゲーミフィケーションを導入する際のポイント
現在、企業における従業員の評価や教育にもゲーミフィケーションの導入が図られています。特に、若い世代の従業員のやる気を起こさせる目的で取り入れられているようです。ただし、強制は禁物。従業員本人の意欲がまずあってこそである点を認識しておく必要があるでしょう。
それでは、ゲーミフィケーション導入時のポイントを3つ紹介します。
1.報酬によって参加意欲を高める
人は自ら責任をもって物事に取り組む場合に、目標達成のための努力を惜しまないものです。よって、ゲーム(何かへのチャレンジあるいは競争など)には、自主的に参加してもらうことが大事です。
まずは、参加するとどんな得があるのかを伝えます。報酬はケーキ&コーヒー券から金一封までいろいろ考えられますが、注目度の高いものを選ぶようにします。また、従業員はみな同じではないので、目標と報酬には、それぞれの仕事上の役割や立場の違いを反映させると良いでしょう。
「ズル」ができないように、報酬の基準は明確かつ厳格に設定することをお忘れなく。
2.目標は小さく、短期間で
ゲーミフィケーションは、短期間で小さな目標を達成する場合に大きな効果が得られるため、そのことを念頭にゲームを設計します。
ゲームの内容は、ビジネス目的であることを忘れずに、現実的で実りあるものになるように設定しましょう。参加者がゲームの目標を重要だと思えば、それを達成するための意欲につながります。そのため、目標の重要性についてもよく認識してもらう必要があります。
3.フィードバックを集めて改善
ゲーミフィケーションの効果を常に見直しましょう。全員が参加しているか、参加者の興味を持続させるに足る十分な報酬や新しいゲームが用意されているかなど、チェックを怠りなく。また、参加者のフィードバックを集め、より魅力的で効果的なゲームへと改善していきましょう。
ゲーミフィケーションの導入は自社の繁栄のため
イギリスのサンライズ・ソフトウェア社のニール・ペニー氏は、ゲーミフィケーション利用に関する記事の中で、その重要性について次のように語っています。
「ゲーム理論の概念を取り込んだ高度なテクノロジーによって若いスタッフの支持を得ることは、企業の未来に不可欠です。何と言っても彼らは明日のビジネスリーダーなのですから」
若い従業員の心をつかみつつ、しっかり教育もできるという一石二鳥のゲーミフィケーション。一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。