2014年春 新製品Androidファブレット Xperia Z Ultra と G Flex LGL23
2014年春、スマートフォンの新しいかたちとして注目を集めているのが、大型の画面をもつ「ファブレット」。ファブレットとは、「Phone」と「Tablet」を合わせた造語で、画面サイズが5.5インチから7インチ程度のスマートフォンを指すことが多いようです
2014年春に発売されたファブレット、「Xperia Z Ultra」と「G Flex LGL23」の特徴をご紹介しながら、両者を比較します。
大きな画面でタブレットに近いXperia Z Ultra
Xperia Z Ultraは、ソニー製の6.4インチ画面の端末。auから3G/LTEモデルが発売されているほか、Wi-Fiモデルもあります。カラーはブラック、ホワイトの2種類が基本ですが、ソニーストア限定でパープルを選択することも可能です。
最近はタブレットでも小ぶりな7インチサイズのものが増えているので、6.4インチのXperia Z Ultraはスマホというよりもタブレットに近いという印象をもつかもしれません。片手だけの操作は難しいものの、タブレットと携帯電話の両方を使いたいという場合の新しい選択肢としてはとても強力な存在となりそうです。
また、防水・防塵仕様になっており、別売りされている専用スタイラスペンを使えば、細かい手書き入力も可能になります。
曲面ディスプレイが新鮮なG Flex LGL23
一方のG Flex LGL23は、韓国のLGエレクトロニクス製の6インチのファブレットです。こちらもauから3G/LTEモデルが発売されています。
最大の特徴は、曲面ディスプレイを採用している点にあるでしょう。画面が曲がっているというと、強度的に不安を感じるかもしれませんが、40kgまでの加重には耐えられるとのこと。極端に神経質になる必要はないものの、体重がかかることのあるポケット(ズボンの後ろポケット等)に入れて持ち歩く場合などには注意が必要かもしれません。
画面が曲がっていることで、持ちやすさや通話時に顔にフィットするといった点でメリットがあるほか、広視野角を実現したことにより、動画の閲覧時にも臨場感がアップするなどの違いが生まれるそうです。Xperia Z Ultraに比べて一回り小さいので、片手での持ちやすさや操作のしやすさを重視する場合にはいいのではないでしょうか。
こちらは防水・防塵の機能はないものの、背面カバーに「スクラッチリカバリ」というコーティングが採用されています。これは、浅い擦り傷であれば自然に回復するという最新の技術。また、電源キーと音量キーが背面にあるので、端末を手に持ったまま、手の位置を動かすことなくスムーズに操作することが可能となっています。
バッテリーの持ちは双方とも十分
OSはいずれもAndroid 4.2を採用し、本体メモリは32GBとなっています。3G回線利用時の連続通話時間はXperia Z Ultraが1420分、G Flex LGL23が1260分とやや違いがあるものの、日常的に使用するにはどちらも十分ではないでしょうか。
外側のカメラ(リアカメラ)はXperia Z Ultra が810万画素であるのに対し、G Flex LGL23が1320万画素。さらにG Flex LGL23は4Kでの高画質な動画の撮影が可能など、カメラ関連の性能が充実しています。
このように比較すると、大きな画面でタブレットに近い使い勝手を実現したい場合にはXperia Z Ultra、持ちやすさや操作のしやすさを重視する場合や、写真や動画のクオリティにこだわる場合にはG Flex LGL23といった選択ができるかもしれません。
ファブレットは、このほかにもいくつかの製品が発売されています。スマホ、タブレットに次ぐ新しい選択肢として、今後はより存在感を増してくるのではないでしょうか。