タブレット導入が進む建設現場。10年後にはタブレット使用が当たり前?

2014/06/03

建設現場における、タブレット端末の導入が注目されています。建設現場において、タブレットはどのような使い方ができるのでしょうか。そのメリットとは。また、建設現場に向くタブレットとは?

建設現場でのタブレットならではのメリットやおすすめのタブレットをピックアップしました。

タブレットは、建設現場における業務効率化の救世主

従来、建設現場における施工管理や現場検査では、多くの紙資料やカメラなどを持ち歩く必要がありました。事務所のパソコンに保管された資料を確認するために現場と事務所を往復したり、現場作業の終了後も事務作業に追われたりと、技術者の負担はとても大きいものです。

こうした現状を変えるツールとして注目されているのが、タブレット端末です。タブレットであればデジタル化した資料を持ち運ぶことができ、無線LANを設置すればサーバーに保管されたデータを確認することも可能となります。また、CADなどのソフトを現場で直接使用することもできるなどメリットはたくさんあります。

イギリスの建設大手モーガン・シンドールグループで技術者として活躍中のパブロス・イングレシス氏はQALITY in CONSTRUCTION(建設プロジェクト関連のWebサイト。同氏が創始者)において、「建設プロジェクトでは今後10年以内にタブレットが標準的に利用されるものになる」との見解を示しています。そのためには、システムの整備やソフトの対応などが必要になりますが、すでにそういった動きは始まっています。

建設現場のタブレットには何が求められるのか?

建設現場でタブレットを活用するためにまず求められるのは、CADや表計算といった業務で使用するソフトがオフィスにいるときと同様に使えることでしょう。しかし、iPadやAndroidタブレットでは、これらのソフトが使えない場合も少なくありません。

そこで注目したいのが、Windows8を搭載したタブレット端末です。Windowsタブレットであれば、多くのソフトをデスクトップパソコン同様に使うことができ、3D CADを使って現場でプレゼンをしたり、打ち合わせをしながらその場で設計変更を行いながらそのイメージを確認することもスムーズです。

こういった状況を受け、建築において使用されるCADソフトにも、タブレットでのタッチ操作に対応したものが登場しています。

建設現場での使用に適したタブレットとは?

建設現場でタブレットを使用するにあたっては、防水や防塵、衝撃に耐えることなどが欠かせません。最近は屋外での使用に対応するためのタブレット用ケースも多く販売されるほか、はじめから防水・防塵加工のなされた端末も増えつつあります。

富士通のARROWS Tab QH77/Mは、防水・防塵であることに加えて、キーボードを接続しての使用や付属のスタイラスペンを使った入力も可能なWindows8タブレット。12.5インチのディスプレイと、インテルCore i5搭載というスペックから、現場での使用だけでなく事務所でのデスクトップPC代わりの使用にも対応できるのではないでしょうか。

Fujitsu ARROWS Tab QH77/M

ただし、ディスプレイサイズが12.5インチということもあり、重量はキーボードを接続しない状態でも980gとなっています。なお、キーボードは防水ではないため、屋外ではタブレット部分のみを使うなどの使い分けが求められるでしょう。

より軽量な防水・防塵製品としては、シャープのWindows8.1タブレットMebius Padがあります。595gと持ち歩きやすい重さながら高画質の10.1インチのディスプレイが使用されおり、ペン入力も可能です。

まとめ

建設現場でタブレットを活用することは、業務の効率化や施工主とのスムーズなコミュニケーションに大きく貢献するはずです。現場でのタブレット活用は、すでに広がりはじめており、今後の大きな潮流となるでしょう。

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