タブレットとの併用で営業効率アップ!【3】デジタルツールを駆使して、プレゼン力を上げよう!
タブレットの登場により、客先で手軽にビジュアルプレゼンテーションができるようになりました。今回は、タブレットを活用しながら、セールスパーソンには欠かせないプレゼン力を上げるTIPSをご紹介。
パワポスライドの動画変換や、デジタルプレゼンにおけるビジュアルテクニック3つのポイントを学んでいきましょう!
タブレットを使って、プレゼン力アップ!
セールスパーソンのプレゼンツールといえばカタログやパンフレットが主流でしたが、今はタブレットの時代になりつつあります。ノートパソコンでのプレゼンが「カッコいい!」ともてはやされたのも、すでに過去の話。
プレゼン力アップのカギを握るのは、今やタブレットです。対面営業に向いているタブレットですが、「複数のお客様を前にしたプレゼンが多い」という方におススメのものがあります。タブレットに接続できる手のひらサイズプロジェクターの「QUMI Q5」、もしくはプロジェクターを内蔵したタブレット「YOGA Tablet 2 Pro」です。
タブレット自体には、動きのある映像がキレイに映し出され、音声もクリアという特長があります。それだけに、動画との相性が抜群。人々の記憶に残りやすい媒体として動画が注目される昨今、動画を使えばプレゼン力に一弾と磨きがかかります。
タブレットによる動画再生がプレゼン力を高める理由として、動画特有の直感的な訴求力があげられます。商品やサービスについての動画を商談開始時に数分程度流せば、説明内容の標準化といった営業効率アップが図れます。動画を重要コンテンツと位置付ける企業も増えており、動画プレゼンが営業現場でもメインストリームとなるのは時間の問題でしょう。
パワーポイントで動画が作れる!?
けれども、「オリジナル動画作成には、時間と手間がかかるのでは?」そんな声も聞こえてきそうです。そこでご紹介したいのが、パワーポイント(パワポ)で動画を作る方法。場数を踏み、プレゼン力を上げているセールスパーソンなら、いくつか作成済みのパワポ資料をお持ちのはず。
試しにそのうちの1つで動画を作ってみましょう(「PowerPoint 2013」で解説します)。PCのマイク端子にマイクを接続し、資料を開きます。メニューの「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」の順にクリックすると、以下のような画面が表示されます。「記録されたタイミングとナレーションを使用しない」右側の▼ボタンをクリックするとプルダウンされるので、「タイミングとナレーションの記録」を選択します。
すると、「スライドショーの記録」というウィンドウが出現。「スライドとアニメーションのタイミング」「ナレーションとレーザーポインタ」にチェックを入れると、バーに「記録中」と表示されたウィンドウとスライドが出ます。マイクに向かって話しながら、「記録中」ウィンドウでスライドチェンジするタイミングを指定していく、という流れです。
収録が済んだら、「ビデオの作成」ウィンドウを出し、「記録されたタイミングとナレーションを使用する」をクリック。以上で、MP4形式の動画ファイルが完成します。これにBGMや特殊効果を加えたいなら、マイクロソフト社から無料で配布されている「Windows ムービーメーカー 12」をダウンロードし、使ってみるとよいでしょう。
キャッチーに見せる3つのビジュアルテクニック
静止画のパワポプレゼンにも応用できる、3つのビジュアルテクニックをご紹介します。まず重要なのは「ストーリー性」。飽きさせず引き込むシナリオ設計が必須なのですが、人間の集中力の持続時間に着目するとよいでしょう。
諸説あるなか、最も短いものだと2分といわれています。ゆえに、イントロ(序論)・ボディ(本論)・コンクルージョン(結論)、それぞれ2分以内でつなげてトータル5~6分程度で完結する内容にすると、スマートでしょう。
第2に、文字だけのスライドをところどころで挿入するテクニック。伝えたいメッセージがハッキリしている場合は特に、写真よりも文字で伝えるとベター。
質問を投げかけたり、強調すべき単語を太いゴシックで表現したりするのも、使える手法です。その際に気を付けたいのは、文字数。日本人が瞬時に見て理解と判断ができる文字数は、12~13文字とされています。
第3のポイントは、色数をシンプルにすること。カラフルにするとキャッチーになりそうな気がしますが、3色以内にしておかないとかかえって読みにくく、ストレスを感じさせる結果に。文字の大きさも基本的に1つのパターンで統一し、強調したい文字だけ大きくします。
以上、タブレットを使ってプレゼン力を上げるためのコツをご紹介してきました。持ち運びに便利で営業効率アップにも役立つタブレットを、プレゼン力アップのために使わない手はありません。
今後、タブレットでスマートにプレゼンテーションしたい、という需要はますます高まっていくでしょう。