【速報】11月発売決定! iPad Proは12.9インチ、新型プロセッサ搭載で周辺機器も大充実!
多くの新製品が発表されることでもはやギークだけでなく、一般ユーザの間でも有名となりつつある毎年恒例の秋のAppleのビッグイベント。今年は去る日本時間9月10日午前2時よりサンフランシスコのBill Graham Civic Auditoriumにて開催されました。
事前の予想通り、Apple WatchやApple TVは順当に発表され、そのラインアップの中には今回の発表に入るかどうか直前まで噂が迷走していたiPad Proもありました。「タブレット活用ブログ」としても一番注目していたのはiPad Proの動向。今回は速報版としてイベントのセッションで発表された内容の一部にフォーカスをしてお伝えします。
噂通り12.9インチの画面サイズを搭載したiPad Pro
海外、国内のテック系ウェブメディア上での事前の噂通り12.9インチの画面サイズとなったiPad pro。解像度は2732 x 2048pxで560万ピクセルのRetina対応ディスプレイ。ますます高精細となった画面では動画などの視聴体験がさらに向上していくのではないでしょうか。
今回、12.9インチという微妙なサイズとなったのは、縦幅が実はiPad Airの横幅とちょうど同じサイズだからのようです。すなわち、iOS 9で実装される、Split View、Slide Overといったマルチタスク対応やこれまでのアプリへの影響度を考慮してのものでのはないでしょうか。iPad Airを2つ並べて作業ができると考えるとビジネス上での利用勝手は大きく向上していくものと思われます。
プロセッサを大幅に上回る性能を手に入れたA9Xプロセッサ
iPad Air 2に実装されたA8Xプロセッサ。今回AppleはiPad ProにそのA8Xプロセッサを大きく上回る性能のA9Xを搭載しました。メモリ帯域はA8Xの約2倍、パフォーマンスは約1.8倍のため処理速度は大幅に向上しています。すでにAppleのウェブサイト上に上がっているiPad Proのコピー上では「Windowsパソコン上でするものだったタスクを簡単に引き受けることができます。そればかりか、 Windowsパソコン上でしようとは考えなかったタスクまでこませる」とも謳っており、その自信のほどが表れています。先日の記事でも言及していますが、AplleはiPad Proを通じてコンピュータでできる作業自体の革新も狙っている、ということもこのメッセージからは推察されます。
参考:Apple、Microsoft、そしてAdobeが取り組みを強化するクリエイティブツールとしてのモバイルの未来
プロセッサ性能の向上とともに、グラフィック処理の精度も大幅に向上しており、iMovieを利用した4K動画の編集も可能なようで今後はより一層クリエイティブ領域での活用も広がっていくものでしょう。
Apple Pencilという名のスタイラスペンと「Smart Keyboard」
今回のセッションではiPad Proの説明ののち、Smart Keyboardの公開、そして「Apple」という自社の名称を付けた「Apple Pencil」の順で発表がおこなわれました。この新しいスタイラスペンに「Apple」という名称を与えた意図はみえかねるところですが、セッションにおいてもひとつの製品群としてしっかりと時間を割いており、キーボードがあっさりとした説明に終わった分、Apple側の力の入り方が伝わりました。
セッション上で公開された動画などによると感度にはかなりの自信を有しているようで、スムーズに気持よく作業ができそうです。また、今回はなんとMicrosoftのOfficeやAdobeのPhotoshopと連携してオリジナルな機能も追加しているようなので、その辺りも含め今後の他アプリケーションとの連携に期待が高まります。
また、キーボードはそれぞれのボタンが独立した形状となっており、タイピングがしやすそうで、Apple側も説明において「正確で安定したタイピングを可能にする」というアピールをおこなっていました。
まとめ
上記にて取り上げたキーボードとスタイラスペンの登場。これも事前の噂にあったもので大きな驚きはありませんでしたが、スタイラスペンに「Apple」という名称を付与したこと、そしてOfficeやPhotoshopとの連携は今後の可能性を考えるに大きなインパクトがあることではないかと思われます。
一方でスタイラスペンとキーボードをセットにしたらまさにSurfaceそのままとなってしまいますが、昨今注目を浴びてきている2in1 PC含め、10インチ前後のビジネス用途での利用デバイスは当面これがひとつの結論となってくる、とAppleも考えているのかもしれません。これで先日Windows10をリリースしたMicrosoftとはまさにガチンコな状態となることはもはや必然であり、今後の両者の動向から目が離せません。
最後になりましたが、iPad Pro及び今回の記事では取り上げなかった部分も含めいろいろと新しい可能性を感じさせるiPad mini4についてすでにAppleのウェブサイトに製品の詳細が上がっているようです。今回のキーノートも公開されていますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
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