Microsoftの新デバイスはSurface Pro4だけじゃない!クリエイタースペックのSurface BookはMac Book Proを凌駕する!?

2015/10/14
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2015年10月6日未明に開催されたMicrosoftの新製品発表会、既にリークされた情報が既定路線だったこともあり、事前の話題には欠けましたが、Microsoftは今回、サプライズを仕掛けてきました。今回の仕掛けは、クリエイター利用想定のスペックを備えた「Surface Book」の発表。この記事では今回発表されたSurface Bookについて発表の情報をもとに紹介していきます。

「モンスターラップトップ」と呼ぶにふさわしいスペック

今回のMicrosoftのイベントについて、事前の予想ではSurface Pro 4が発表されるのはほぼ間違いない、と言われており、イベントに対する事前の注目度は低いものとなりました。しかし、Surface Bookというラップトップ型マシンの発表を通し、その期待をMicrosoftは良い意味で裏切りました。

Surface Bookの注目すべき点は大きく分けて2つあります。ひとつはSurfaceの代名詞とすらなりつつあった、キーボードカバー搭載のタイプではなく、切り離し可能なキーボードを有したラップトップ型であるということ。そしてもう一点はそのスペック。最上位のマシンには、プロセッサにIntel第6世代SkylakeのCore i7、メモリは16GB、GPUにはNVIDIAのGeForceというまさに「モンスターラップトップ」と呼ぶにふさわしいマシン。Microsoft曰く「Mac Book Pro」の2倍早い処理速度ということで、Mac Book Proを強く意識したマシンであることはこういった言動からも伺えます。Surface Pro 3の発売、そしてWindows 10発表の一連の動きでもその兆候は感じられましたが、Microsoftはクリエイティブ制作での自社製品の利用について注力してきていると捉えることもできます。

参考:Apple、Microsoft、そしてAdobeが取り組みを強化するクリエイティブツールとしてのモバイルの未来(1)

Surface Bookはディスプレイサイズも嬉しい13.5インチ

Surface Bookのディスプレイ解像度は3000px×2000pxと現行のMac Boook Pro 13インチを大幅に上回るスペック、来月の発売が予定されているiPad Proの265ppiとほぼ同等の267ppiとなっており、高精細な表現を可能としています。NVIDIA GeForceの恩恵も受け、高負荷がかかりそうなゲーム系コンテンツもスムーズな描写が実現できそうです。

マシンのサイズは横幅約31センチ、縦幅約23センチとMac Book Pro13インチとほぼ近しいサイズ。重量も約1.5キロとこれまた同程度の重量を実現しています。ちなみに、Surface Bookはバッテリーをキーボード側、タブレット側の2つに分けて設置しているため、タブレット単体の場合は800グラムを切った重さとなっているようです。バッテリーの持ちはマイクロソフトの試算によると、Wifiを利用しない環境下での動画閲覧で12時間前後の動作としていますす。近しい環境でMac Book Proも同じ時間を謳っており、ほぼ同等レベルを実現した、と言えます。

タブレット的な使い方で可能性が広がるハイスペックマシンSurface Book

ここまで見てくるとこのSurface BookがMac Book Pro13インチを強く意識したマシンであることは間違いなさそうです。しかし、Surface BookにはMac Book Proにはない大きな特長が2点あることを忘れてはなりません。

  • ・キーボードを切り離してタブレットとして使える
  • ・タッチパネル上でSurface Penが使える

マシンの名称に「Surface」と冠していることもあり、キーボードを切り離しタブレットとして利用することが可能です。今回、ヒンジ部分はユニークな形状となっていますが、マグネットでの着脱形式のため取り外しに戸惑うというようなことはなさそうです。

クリエイターが利用する場合、ワークスペースでの作業はPCの形態でおこない、クライアント先へ訪問する際はタブレットのみ持参してレビューする、というような使い方が考えられます。また、Surface Penが利用できるため、修正時にそのままSurface Penで書き込む、というようなこともできます。

若干誤解を生む表現かもしれませんが、わかりやすく言うと「Mac Book Pro × Surface」という感じでしょうか。ハイスペックなPCでありながらタブレット的なパフォーマンスも合わせてできるようになる、というのは過去なかったプロダクトであり、大きな魅力と言えるのではないでしょうか。

まとめ

Microsoftが新たに打ち出したマシン、Surface Book。Mac派ではないクリエイターの方にとって、スペックを見る限りでは「気になる一台」となりそうです。また、最近発売されるPC全般に言えますが、もはや「2in1」は当たり前という状況となりました。

時代の流れとしてタブレットのみ、PCのみ、というものは淘汰され、「2in1」とファブレットサイズを含むスマートフォンというのが基本ラインになっていく。今回のSurface Bookの発表はそのような流れを決定づけるニュースのようにも受け取れました。

肝心の日本国内での発売についてはいつ頃になるのかは2015年10月14日時点ではまだ未定のようです。海外ではすでに予約開始、月内に発売開始ということのため、早々遠くない未来には発売となるのではないでしょうか。興味をお持ちの方はぜひ関連情報を引き続きチェックしてみてください。

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