2014年ソーシャルメディア広告予想
コミュニケーションの手段として、今やソーシャルメディアは欠かせないものになってきています。ソーシャルメディアのユーザーが増えてくるにつれ、ソーシャルメディアへの広告の重要性も高まってきていると言えるでしょう。
イーマケーターのデボラ・A・ウィリアムソン氏は、2014年は「ソーシャル・アクセプタンス(ソーシャル受容)の年」だと予想しています。つまり、より多くのマーケターがソーシャルメディア広告へ予算を割くであろうと。
それでは、何が焦点となりそうなのか、クリックス・マーケティングのジョン・リー氏による、2014年のソーシャルメディア広告の予想を以下に紹介します。
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Twitter広告の増加
Twitterの月間アクティブユーザー数は2013年で約2億3千万人です。既にタイムライン内広告があり、昨年末にはキーワードターゲティングのためのブロードマッチが導入されました。広告プラットフォームはますます拡大していくと見られています。
Facebookの動画広告
テレビ広告という大変に大きな影響力のある広告媒体を考えますと、消費者が商品を購入する上で、動画が大きな影響力を持つであろうことは容易に推測されます。ネット依存症が話題になるほどインターネットが生活に入り込んできている今日、消費者はテレビに代わってオンラインの動画広告へ惹き付けられることになるでしょう。
Facebookの月間アクティブユーザーは2012年に10億人を突破し、2013年もさらに約20%の増加を示し、2014年2月現在、約12億人に上ります。
そのFacebookにおいて、動画広告はどうでしょうか? 昨年から試行されている動画広告の行く末は2014年の広告業界の大きな焦点になるかもしれません。もし、Facebookが動画で成功したら、広告業界におけるその影響は計り知れないものになるでしょう。
Google+の広告
Googleは「+Post Ads」を試行中です。Google+の月間アクティブユーザーは、ローンチからまだ2年ですが、2013年で約5億4千万人。Google+における広告は、Google以外は手を出せない同社の独壇場です。うまく行けば、Google+の周辺に大きな広告プラットフォームを築く可能性があり、目を離せないところです。
多様性と断片化が増す
このように、2014年は新しいソーシャルメディアネットワークと広告プラットフォームの構築の競争の年になるでしょう。新顔が登場する度にチャネルは多様になり、それは同時に、広告の断片化がすすみ複雑さが増すことを意味するでしょう。
ペイドコンテンツとオーガニックコンテンツの境界は曖昧に
Google、Bing、Yahoo! は、PPC広告(リスティング広告)がオーガニックリスティング(検索エンジンのアルゴリズムによる検索結果)に見えるように知恵を絞っています。そのほうが、人々がよりクリックするからです。
ソーシャルメディア広告は、Facebookのニュースフィード内広告のように、オーガニックコンテンツとペイドコンテンツの境を既に曖昧にしており、これからはさらにその動きが加速するでしょう。
情報収集をお忘れなく
テクノロジーも世の中の流れも刻一刻と変わっていますので、今、何に焦点があたっているのか、常に目を光らせている必要があります。ソーシャルメディア広告は今まさに急成長中の媒体ですので、自社を大きく売り込む可能性がどこにあるのか、何が活かせるのか、チャンスを逃さないようによくウォッチしていきましょう。
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