ケースで見るタブレットのビジネスメリット:BT社のエンジニアによるWindows 8事例

2013/12/05

Windows タブレットの種類も増え、導入を検討している企業も多いことでしょう。

しかし、なぜWindows 8なのでしょう? 実際にタブレットをビジネスで活用するメリットは何でしょう?

今回はイギリスの通信会社のタブレット活用事例を紹介します。

タブレットの導入で仕事効率、社員の満足度がアップ

イギリスの大手通信事業会社BT(ブリティッシュ・テレコム)社はパナソニック社製のWindows 8のコンバーチブルタブレット5900台を社員に配布しました。結果として、仕事の効率・社員の満足度ともに上昇させるという、驚くべき成果を生み出したといいます。

常に最新のIT技術をエンジニアに提供

BT社のエンジニアたちはもともと、Windows搭載のクラムシェル型端末を仕事で使っていました。同社はこれまでも戦略的に、社員に最新のIT機器を提供してきました。それも、単に導入するのではなく、エンジニアのニーズを調査し、機器のトライアルを経たうえで、どのようなIT導入が必要かを決定してきています。

今回の導入に当たっては、およそ7000人のエンジニアへの調査を実施し、また、スマートフォン、タブレット、パソコンといったあらゆるタイプの機器のトライアルを行ったそうです。

その結果、デバイスとしては、パナソニック社の「Toughbook コンバーチブルタブレット」が選ばれました。Toughbookが選ばれた理由は、「コンバーチブルなのに堅牢であること」、「Windows8によるタッチスクリーン操作が可能であること」「写真撮影や署名などにタブレットが便利であること」の3つです。

BT社は、「Toughbook コンバーチブルタブレット」のほかにも、2012年に4000代台のiPhone4sを社員に配布しています(翌年3月までに倍増)。

同社の成功の要因は、「エンジニアに快適な仕事環境とは何か」を常に探究していること。はじめに、そのようなしっかりした“理念”があり、それをもとに、最も適したモバイル機器を導入しているからうまくいっていると言えます。

タブレットの導入のメリット

「仕事の生産性やスピードが向上し、そのおかげで余暇も生まれた」と、同社はタブレット導入のメリットを述べています。イギリス各地で働く同社エンジニアの主な活用シーンとしては、以下の3つ。

  • ・毎日の仕事開始時に、自分の担当する仕事詳細についての確認
  • ・現場からのデータ入力
  • ・各地の現場へのナビゲーション
  •  

今後は新しいアプリも活用

将来的にBT社は、仕事の流れをシンプルにしたり生産性を向上させたりするような自社アプリを開発したり、他社開発のアプリを導入していくとのこと(すでに、写真撮影用アプリ、業務スケジュール用アプリ、作業スピード調査用アプリ等が開発済み)。

同社のように仕事の効率化・生産性向上・社員のエンゲージメントなどを向上させるためにタブレットをビジネスに活用する企業は、今後さらに増えていくのではないでしょうか。そして、その際に、まず、「エンジニアに快適な仕事環境とは何か」といった考え方の軸を、社内でしっかりもっておくことが、導入を成功に導くカギといえます。

参考

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