Kindle Fire HDX 7の魅力と限界

2014/01/16

Amazonが発売した電子書籍端末Kindleの新機種「Kindle Fire HDX 7」。

iPadなどに比べて普及の進んでいない感がある電子書籍端末ですが、そのメリットはどこにあるのでしょうか。

Charm and limit of Kindle Fire HDX 7

photo credit: kodomut via photopin cc

「Kindleは重い」を克服したKindle Fire HDX 7

Kindleの最新機種である「Kindle Fire HDX 7」は、2012年発売の「Kindle Fire HD」の後継モデルという位置づけですが、旧機種に比べて大きく変化している点がその重量です。

Kindle Fire HDX 7はHD に比べて100g近い軽量化がなされており、iPad miniともほぼ同じ重さ。Kindleの弱みであった「重い」という課題を解消したことは大きな進歩でしょう。

また、Kindle Fire HDX 7は画質の高さも魅力のひとつ。高解像度の画面を採用し、色彩の再現性も高いなど、電子書籍だけでなく映画鑑賞などを楽しむ上でも期待できるものとなっています。

Kindleは通常のタブレットとして使えるか?

Kindle端末は、Androidをベースとした独自のOSを使用しており、アプリもKindle専用のストアから入手することになります。

メールやウェブブラウザ、各種ソーシャルメディアなど基本的なアプリは揃っているので、それらをインストールすれば通常のタブレットのように使うことも可能です。また、その逆に通常のタブレットでKindleの電子書籍を読むこともできます。

iOSとAndroidには、それぞれに対応したKindleアプリがあり、それをインストールすることでKindleの電子書籍の購入や保存、表示が可能になるのです。さらに最近は、iOSに対応した電子書籍専用ストア「iBooks」のコンテンツも充実しつつあり、電子書籍端末でなくても電子書籍を楽しむことのできる環境が整いつつあります。

読書にどの程度のウェイトを置くかで決める

Kindleで電子書籍を楽しみながら、通常のタブレットとして利用するか、それともiPadやAndroidタブレットを利用しながらKindleアプリを使って電子書籍を読むか――。

これは、電子書籍を読むという使い方にどの程度重点を置くかによって決まるのではないでしょうか。メールチェックやインターネットなどの利用が中心であれば、Kindleをタブレット端末代わりに使うことにそれほど不便は感じないでしょう。

しかし、処理性能の高さではやはりiPadなどに軍配が上がり、アプリの数もApp StoreやGoogle Playストアなどに比べて少ないことから、タブレットとしてしっかりと使いこなしたい場合には物足りなさを感じるかもしれません。

端末を購入する目的が電子書籍を読むことが中心であればKindleで快適に読書することを求め、タブレットの豊富な機能を楽しみつつ電子書籍も読みたいのであればiPadなどを検討する――。

このように、購入の目的を見極め、それに合わせた選択をすることが、それぞれの端末の良さを最大限に生すためには大切なこととなるといえます。

参考

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