フィーチャーフォンに残された可能性とは?

2014/01/30

スマートフォンの普及によって、すっかり衰退したかのように見えた従来型の携帯電話(フィーチャーフォン、いわゆるガラパゴス携帯)。

しかし携帯大手3社は、この秋から冬にかけて、そろってフィーチャーフォンの新機種を発売しました。

スマートフォンの普及が進む一方で、フィーチャーフォンの復活を望むユーザーの声も根強くあるようです。この2つの棲み分けは可能なのでしょうか?

今回はフィーチャーフォンの今後について考えます。

With the possibility that there remained to a feature phone

photo credit: » Zitona « via photopin cc

大手3社が新機種を発売

ソフトバンクは2013年秋冬の新製品として、フィーチャーフォンの新機種「301SH」と「301P」を発表しました。いずれも防水・防塵仕様となっており、「301SH」については「おサイフケータイ」も搭載されるなど、フィーチャーフォンならではの魅力が活かされています。

また、auの新製品では、「MARVERA(マーベラ)」の名称でフィーチャーフォンが発売され、基本的な機能に加えて防水・防塵や海外での利用への対応など幅広い利用シーンに対応できそうな仕様です。

そしてドコモからも2013冬春モデルとして大画面のフィーチャーフォン「N-01F」と「P-01F」が発売され、「N-01F」には長時間バッテリーも搭載されています。

各社とも携帯電話の基本的な機能に防水・防塵加工というのがフィーチャーフォンの標準的なスペックのようです。

スマートフォンに不便さを感じる人も

現在、日本のスマートフォン普及率は約50%と言われています。新製品の発表でも注目されるのはスマートフォンが中心。しかし、その一方でスマートフォンに不便さを感じているユーザーも少なくないようです。

スマートフォンはつねにパソコンと同等の環境でネット接続が可能です。便利な反面、それが負担に感じたことのある人もいるのではないでしょうか? スマートフォンを使い続けるうちに手元に常にないと不安になる「スマホ依存症」に陥る人も増えているそうです。

また、そもそもあまり携帯電話を使わないため、スマートフォンの多彩な機能は必要ないという人も一定数いるようです。定額サービスへの加入が必要なスマートフォンでは、毎月の料金も高くなります。「携帯はメールと通話くらいしか使わない」というユーザーにとっては、機能・料金ともにフィーチャーフォンがちょうど良い、というケースも少なくないのです。

今後は「2台持ち」が標準に?

スマートフォンを存分に使いこなしている人にとっても、フィーチャーフォンを持つことには意味があります。スマートフォンをWi-Fi接続で使用しながら、電話専用の端末としてフィーチャーフォンを使用するという使い分けです。フィーチャーフォンで通話をしながら、スマホのスケジュール帳を確認するといったことが可能になり、全てをスマホ1台で済ませるより便利なシーンも増えるはずです。

SIMフリーiPhoneの発売によって、このような選択がしやすくなりました。また、フィーチャーフォンとタブレットという2台持ちの選択肢も考えられるでしょう。このような背景から、今後は併用という形でフィーチャーフォンに「復帰」する人も増えていくかもしれません。

参考

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