気になる他社事情(2) 「タブレット導入までの道のり」〜タブレット利用動向に関するアンケート調査レポートより
そろそろ、自社へタブレットの導入を検討しなければならないかな?と考えている方に、インフォテリアによる「タブレット利用動向に関するアンケート調査レポート」(2013年9月実施)をもとに、現在の状況を紹介します。
今回はその2回目。他社のタブレット導入事情を、ぜひ参考にしてみてください。
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情報収集の手段は「WEBサイト」「製品セミナー」「展示会」
導入を検討する際に利用する媒体のトップ3は、
1. Webサイト
2.製品セミナー
3.展示会
その他、雑誌、テーマ別セミナーやフォーラム、メルマガ、ホワイトペーパー、新聞などがアンケートの回答にあげられていました。
自社で予定している用途に合わせて、直接製品説明を受けたり、実際に操作などを体験すると、製品への理解も深まると同時に活用方法が具体的にイメージできるでしょう。検討する際には、製品セミナーや展示会に積極的に参加されることをおすすめします。
MDM(モバイルデバイス管理)、「リモートアクセス/仮想デスクトップ」に高い関心
「どのような内容を情報収集されているか」という設問では、MDM(モバイルデバイス管理)、「リモートアクセス/仮想デスクトップ」に高い関心があることがわかりました。その他、オンラインストレージサービスやウィルス対策、SSL/VPNアプライアンス、WEB会議等にも関心をお持ちの企業が多くあります。
特に情報システム部門の方が複数選択されていて、これら領域について、先に挙げた媒体等で、幅広く情報収集されていることがわかります。
タブレット導入はスピート勝負!?じっくり検討!?
検討期間については、~3ヶ月が10%、~6ヶ月が19%、~1年が21%という結果でした。検討期間が1年以内という回答が全体の半数となっています。
テクノロジーが日進月歩で進化していくことを考えると、検討期間を長くとれば良いとも言い切れないところがあります。検討に際しては、常に最新の情報を手に入れるようにしておきましょう。
デバイス、アプリ、コンテンツの管理方法は?
タブレット活用のための業務支援系アプリケーション/クラウドサービスなどの導入の予定については、「すでに導入している」から「市場調査の段階」といった、前向きな回答に対し、「導入の予定はない」という回答と大きく2つに分かれました。
同様に自社アプリ開発の計画についても、「運用中」と「開発中」が計19%、「検討中」および「市場調査中」が計19%といった前向きな回答に対し、「開発の予定はない」との回答が51%にも上っています。
業務によって必要となるサービスやアプリケーションは異なるため、導入や開発に際し慎重に調査をする企業もまだ多いようです。自社開発で業務を的確にとらえたアプリ開発するか、OSのバージョンアップに追随するためのメンテナンスやコストも考慮したうえで、まずは既存のアプリの利用から始めるか、企業の方針が明確にわかれる結果となりました。
どのくらい進んでいる?BYODについての取組み
BYODの導入についても、慎重派と推進派が分かれる結果となりました。すなわち、「すでに取り組んでいる、実現している」から「市場調査中」といった積極的な回答が計42%であるのに対し、「実施の予定がない」が47%で半数を占めるという結果になりました。
BYODには慎重になる企業も少なくない中で、具体的な適用業務を定め、大規模に投資を進めた一部の企業で取り組みが先行している、顕著な傾向が出た結果といえます。
まとめ
タブレットの導入は、企業の業種や規模に関わらず、今後ますます加速すると見られています。タブレットは利便性に富むことから、導入によって新しく開ける観点、ビジネスチャンスもあるでしょう。今ならばまだ、他社に先駆けてそのチャンスをつかむことができるかもしれません。デバイス、アプリ、コンテンツ管理、そしてBYOD対応については、先行する企業の取り組みが参考になります。
アンケートについての詳細は、こちらからどうぞ。
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