テレビCMとオンライン動画広告は何が違うのか?
インターネットを利用した動画広告への注目が高まっています。従来のテレビCMとは異なる点も多いと言われるオンライン動画広告。どのように活用すれば、効果を上げることができるのでしょうか?
米国の最新事情などを踏まえてご紹介します。
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テレビCMとは「見られ方」が違う!?
テレビCMが受動的に見られることに対して、動画広告はユーザーが自らクリックなどのアクションを起こすことによって視聴するという違いがあります。つまり、動画広告は「ユーザーに選んでもらう」コンテンツなのです。
だからこそ、ユーザーにとって面白いもの、価値の高いものであることが重要になります。そして、この違いは広告の作り方の違いにもつながるのです。
どのような動画広告が話題になるのか?
話題をつくる動画広告の特徴は、いくつかに分類できます。まず、感動的なストーリーを描いた「ストーリー・テリング」の手法を用いたもの。次に、世の中の役に立つことを伝える「ソーシャルグッド」な広告。そして、楽しむことに重点を置いたエンターテインメント性の高いものや、ドキュメンタリーといった、話題になりやすいものなどが代表的です。
これらはいずれも、ソーシャルメディアなどでシェアしやすいという特徴も備えています。ユーザーが思わず見たくなる、人に知らせたくなる内容であることが、動画広告においては重要になるのです。
テレビCMとの相乗効果も期待できる
また、オンライン動画をテレビCMと併用することに効果があるという調査結果も報告されています。米国における動画広告の調査レポート「A Comprehensive Picture of Digital Video and TV Advertising」によると、テレビCMとオンライン広告の相乗効果により、認知率が上がるという結果になったそうです。
実際に米国では、テレビCMから動画広告へのシフトが進んでおり、2013年における動画広告の市場規模は4,000億円規模と言われています。2016年には、その2倍の8,000億円になるという予測もあり、今後はさらに広告における重要な位置を占めるようになるのではないでしょうか。
日本も動画広告の時代へ
日本は米国に比べて動画広告市場が遅れていると言われますが、これからは、日本においても動画広告へのシフトが進むことが考えられます。特に若い世代へのアプローチにはテレビCMより動画広告が効果的です。
ライフスタイルが多様化した時代だからこそ、広告も多様化しています。今後は日本企業も、動画広告を使っての情報発信を積極的に行うことが不可欠になっていくのではないでしょうか。