Androidを狙ったマルウェアから端末を守る!
無料で配信されているAndroidアプリは、スマートフォンやタブレットを便利に、そして快適に使うためには欠かせないものとなっています。
しかし、その一方でマルウェア(悪意のあるソフトウェアやコードの総称)が仕込まれたアプリも少なくないのが現状です。気軽にダウンロードできるものだからこそ、きちんと自衛策を講じることが大切なのです。
photo credit: Johan Larsson via photopin cc
Androidはマルウェアに狙われている
マカフィーが2013年9月に発表した「モバイルセキュリティ動向レポート2013年6月」によると、無料のアプリを装ってユーザーの端末に侵入し、個人情報を不正に取得するマルウェアが数多く発見されたとのことです。
マルウェアの中には、root化という方法により端末のシステムを変更することで、データの取得をしています。root化とは、管理権限を取得してメーカーによって設定された制限を解除することができる操作のこと。端末を使いやすくする目的でroot化しているユーザーも少なくありませんが、その課程でマルウェアに感染するケースも増えているそうです。
勝手にメッセージを送受信して料金請求も
マルウェアの多くは、ゲームやツール類といったアプリを装っており、危険性のあるものだと、すぐには分からないようになっていることが特徴です。
ユーザーの情報を不正に取得するほか、有料のSMSとの間でメッセージの送受信を行うことで高額の請求をするというものも存在します。また、「トロイの木馬」が仕込まれたアプリも見つかっているそうです。
これらのアプリには、高い評価を不当に取得するものも存在します。「広告を消すことができる」などとしてボタンを表示し、それをクリックするとそのアプリに高い評価がつくという仕組み。高評価によって信頼を獲得すれば、スパムアプリもより配布しやすくなるのです。
マルウェアから端末を守るには?
マルウェアから端末を守るためには、普段からきちんと自衛策をとることが大切です。
古いOSはそれだけセキュリティホールも多く、悪質なマルウェアの被害にも遭いやすくなります。最新のOSを利用することで、マルウェアの脅威から端末を守ることに役に立ちます。
また、そのアプリに本来必要のない動作について許可が求められていないかどうか、ダウンロード前に確認することも欠かせないでしょう。スマートフォン用のセキュリティ対策アプリを入れておくことも効果的です。
BYODにおいて個人で使用しているAndroid端末を使う場合はとくに、マルウェアの感染が大きな影響をもたらす可能性もあります。気軽にダウンロードできるものだからこそ、そのリスクを知り、端末を守ることを意識した扱いが大切になるのです。