気になる他社事情(1)「タブレット、何をどう使ってる?」〜タブレット利用動向アンケート調査レポートより
MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の調査によると、タブレットの端末導入済みもしくは、導入検討をしている企業が約7割に達しています。導入済みの企業も、導入検討中の企業も、当面予定無しの企業も、「成功しているのか?」「実績があがるのか?」「問題点は?」といった他社のタブレット導入状況は気になるところでしょう。
インフォテリア株式会社では、こうした疑問に答えるべく「タブレット利用動向調査」を2013年9月に実施しました(以下、「利用動向調査」と略す)。各社のIT、マーケティング、営業、経営企画部門の方々にご協力いただいて集めた377社(388名)の声を、3回に分けて紹介します。
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タブレット導入済み50%! 検討中まで含めると80 %超!
まずは、スマートフォン・タブレットの導入状況に関して。「利用動向調査」では、導入済み、一部導入済み、トライアルで導入・検討中の企業の合計は、80%超という結果となりました。
端末導入台数は、1~10台が30%、10~50台が21%と合わせて全体の半数を占めています。一部で導入済み、または全社展開を検討中の34%という数字と合わせて考えると、タブレットの法人利用については、現状まだトライアル段階である企業も多く、全社展開を含め、今後さらなる拡大が望める市場だという予想を裏付けています。
導入企業のほぼ100%が「営業/接客」目的、「情報共有」「ペーパーレス会議」も
タブレットの利用用途の第1位は「営業・接客」。第2位が「情報共有」です。この両者が圧倒的多数を占め、導入企業だけに絞ってみると、ほぼ100%の割合で「営業・接客」の場面で活用されています。そのうち、約80%の割合で複数の用途で利用されていました。経営企画部門では、業務利用やペーパーレス会議に多く使われています。
「タブレット利用動向に関するアンケート調査レポート」(2013年9月実施)
(c)2013 Infoteria Corporation
iPad・iPad miniが主流
端末の機種については、iPad・iPad miniが主流(300社近く)という結果が出ました。iPadは、世間一般にタブレットを一気に認知させた最大の功績者であり、新形態のクライアントデバイスを切り開いたパイオニアと言えるでしょう。さらに、先行してタブレットを導入した企業が、iPadから導入を始めたことがiPad主流となった要因にあげられます。
今後は、AndroidタブレットやWindows8タブレットにも要注目です。
まとめ
今回見てきたように、企業のタブレット導入に関しては、検討中まで含めると80%超と、非常に高い関心があることがわかりました。その際の目的は、「営業・接客」や「情報共有」。「ペーパーレス会議」のニーズも高まっています。今回の調査結果などを参考に、ぜひ、ビジネスの内容にあった適切な導入ができるよう、検討を進めてみてください。
アンケートについての詳細は、こちらからどうぞ。
タブレット利用動向に関するアンケート調査レポート〜377社(388 人)の声を公開!