Android対iOS、ビジネス利用に向いているのは?

2014/01/27

一昔前、ビジネス利用でのスマートフォンはブラックベリーのみでした。

それは、複数のメールアカウントを1台で管理できることや、打ちやすいキーボード、非常に高度な暗号化による安全な通信の確保など、ブラックベリーがビジネスユーザーをメインターゲットに作られていたからです。

しかし、AndroidとiOSの飛躍的な発展にともない、ビジネス利用でのスマートフォンの選択肢が広がりました。

今回は、AndroidとiOSを、比較しながら紹介します。

Android vs iOS phones for business

photo credit: opensourceway via photopin cc

デバイス

iPhoneの選択肢は限りがあり、候補に挙げられるのはiPhone5S、iPhone5、iPhone4Sですが、iPhone4SがiPhone5とほぼ同等の機能を持ちつつ若干安めです。

それに対し、Androidは価格、性能ともに選択肢が豊富です。ハイエンドモデルSamsung GalaxyS4やHTC Oneは、アップル製品と見劣りしません。使いやすさを求めるなら、Samsung Galaxy Note2やNote3といったファブレットもお勧めです。

キーボード

ブラックベリーはいまだキーボート入力するQ10などのモデルを発売していますが、現在スマートフォンについてはタッチスクリーンによる入力が主流です。

iOSは、アップルの標準キーボードのみで変更不可です。入力時のバイブレーションや、スペルチェックなどは設定すれば利用することができますが、スマートフォンのキーボードとしては、ベストではありません。

それに対し、Androidは、サードパーティのアプリも含めて、選択肢が豊富です。

SwiftKeyがお勧めですが、自分の入力スタイルにあったアプリをみつけるのがベスト。スマートフォンでの入力が多い人は、画面サイズが4インチ以上の機種がおすすめです。

Email

Emailについては、今のスマートフォンはどれも使いやすく、AndroidもiOSも同等の機能をサポートしています。

Emailアプリは、複数のアカウントの管理ができますが、1つのinboxに格納されるので、管理しやすくするために、フィルター機能などを利用する必要があります。iOSでも、Emailアプリをインストールすることで複数のメールアカウントの一元管理ができるようになります。

連絡先管理

今の時代、ビジネスにおいて連絡先の管理はとても重要です。

Androidは、いろいろな情報ソースからのコンタクト先情報を保存することができます。ソーシャルネットワーク上にアップロードされている個人写真を取り出し、コンタクトカードに保存することができます。

一方で、iOSの連絡先管理は自分が管理するデータのみで、Androidのような機能がないので、そういった機能を期待している人には、iOSは物足りないかもしれません。

ソフトウェアのアップグレード

ソフトウェアがアップグレードしたとき、出来るだけ短時間で、どのデバイスにも同時にリリースできるのが管理者にとってはベストです。そういう意味では、アップルのデバイスは、バックアップの作業は必要ですが、アップグレードはとても簡単にできます。

しかし、Androidの場合はアップルデバイスほど簡単にはできません。それは、Androidの良い点でもある、機種が多いということが原因です。

Googleが、OSのバージョンアップを行うと、スマートフォンを供給する各社ごとに対応が必要になります。そして、その対応機種は1~2機種ずつ順次行われます。職場で種類の違うAndroidデバイスを何機種か利用している場合、互換性の問題が発生する可能性があります。

セキュリティ

セキュリティ面に関しては、iOSが優位です。

iOSは、統合されたセキュリティプラットフォームで、安全にデータを保存することができます。ハードウェア暗号化により、デバイス上のすべてのデータを保護します。

この設定をユーザー側でオフにすることができないので、設定が無効になってしまう心配がありません。また、iOSは、アプリのダウンロードによるマルウェアの感染を防ぎます。

残念ながら、Androidにはビジネス向けのプロテクションは標準では提供されていません。ですが、多くのセキュリティアプリをGoogleプレイからダウンロードすることができます。Androidのこのオープン性により、企業は独自のセキュリティを開発できます。

アプリ

iOSとAndroidのApp StoreやGoogleプレイでは、それぞれ80万ものアプリが提供されています。量は同等ですが、品質面ではアップルのほうが優勢です。ワープロ、スプレッドシートやPCのリモートコントロールといった、ビジネス向けのアプリを提供しています。

Androidも、ビジネス向けのアプリの提供を試みていますが、iOSに比べるとまだ弱さが目立ちます。

まとめ

AndroidとiOS、一概にどちらが上というのが言えないのが現状です。ビジネスの形態、利用の仕方、予算といった条件によってどちらがいいかは変わってきます。スマートフォンの更なる進化が、今後のビジネスシーンをどう変えていくかが期待されます。

参考

Android vs iOS phones for business

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