Sensu Soloは新感覚の筆型スタイラスペン。タブレットと共に使えばあなたも芸術家

2014/05/15

タブレットなどで使うスタイラスペンには、ペン先がゴムでできたものと、導電性繊維を用いたものがあります。最近、導電性繊維を使ったスタイラスペンを進化させて、絵筆や筆ペンのような形状をした製品がお目見えしました。導電性繊維ならではのタッチ感度の良さに加えて、筆の感覚が手に伝わるのが特徴です。アプリ次第でちょっとした芸術家気分を楽しめ、タブレットの活用に新たな可能性をもたらします。

Fude type stylus

導電性繊維を用いたスタイラスペンの特徴

iPadなど、静電容量方式のタッチ画面で用いられるスタイラスペンは、先端の材質が導電性で、タッチ操作が確実に応答するために画面と十分な接触面積を持つことが必要です。スタイラスペンの先端に使われる材質はゴムを使ったものが主流ですが、筆記中に画面との摩擦が起こり、なめらかな書き心地が得らません。ゴムを薄くして書き心地をよくした製品もありますが、使っていくうちにゴムがすり切れてしまい、その都度取り替えなければならないためコストパフォーマンスに欠けていました。

こうした難点を克服したのが、導電性繊維を使用したスタイラスペンです。導電性繊維のペン先は柔軟性があり、筆圧をかけずに接触面積を確保できるためタッチ感度がよく、しかもゴムのスタイラスペン特有の筆記中に引っかかるような違和感がありません。そのため、画面に軽くペン先を当てただけで軽快に筆記やタッチ操作ができます。

導電性繊維を用いたスタイラスペンは、株式会社MetaMoJiの「Su-pen」や、ミナトエレクトロニクス株式会社の「Touch Wand」シリーズがあります。

導電性繊維を筆状にした筆型スタイラスペン

導電性繊維を用いたスタイラスペンをさらに進化させた新たな製品が、2013年後半に発売されました。

これまでの導電性繊維を用いたスタイラスペンは、接触面積の確保を重視して先端を球状に加工していましたが、新製品では筆型になっています。

筆型にするメリットは、スタイラスペンで望まれている先端を細くできる点です。

形状を筆型にすると、画面に接触したときに筆の先端が曲がるので、細い筆でも十分な接触面積が得られます。したがって、従来の導電性繊維のスタイラスペンが持つ長所を生かしつつ、先端を細くできます。

導電性繊維を用いた筆型スタイラスペンには、Sensu Inc.の「Sensu Solo」があり、国内ではスペックコンピュータ株式会社が販売を取り扱っています。ほかに、ミナトエレクトロニクス株式会社の「Touch Wand F-Type」があります。

筆型スタイラスペンとタブレットで芸術を楽しむ

筆型のスタイラスペンは、タブレットやスマートフォンで使用していると、筆の感触が手に伝わってきます。これは、従来のスタイラスペンにはない新鮮な感覚と、書き心地の良さを与えてくれます。アプリ次第で筆の良さを生かした活用ができます。

たとえば、ペイントアプリを起動してタブレットをスケッチブックにしてしまうことも可能です。筆型のスタイラスペンを使えば、写生やスケッチをタブレットで楽しめます。筆型スタイラスペンのひとつである「Sensu Solo」は、絵筆のような形状をしており、タブレットを使ったスケッチにはもってこいです。

また、書道アプリを使えば、習字を疑似体験できます。日頃の生活で、半紙に筆をしたためる機会は少ないだけに、斬新な気分を味わえます。筆型スタイラスペンの「Touch Wand F-Type」は、筆ペンのような形状をしており、タブレットで習字を楽しむのに向いています。

注意点として、現在の筆型のスタイラスペンは筆圧を検知する機能がないため、本物の紙と筆で描くような繊細な筆遣いはタブレットで実現できません。

筆らしさを楽しめるアプリの充実に期待

筆型のスタイラスペンは、アプリ次第でタブレットに芸術を楽しむ機会を与えてくれます。今後、筆ならではの書き味を楽しめるアプリが増えていけば、さらに活用の幅は広がっていくでしょう。

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