Googleドライブ大幅値下げ、Dropboxと比較してビジネスで使いやすいのはどっち?

2014/04/21

日本でも広く使われている、代表的なオンラインストレージであるGoogleドライブ。3月13日(米国時間)、Googleはその料金を大幅に値下げしました。

最初の15GBまで無料なのは今までと同様ですが、100GBが従来の月額4.99ドルから1.99ドルに、1TBが月額49.99ドルからわずか9.99ドルに変更されました。

今回のGoogleの料金引き下げは、同様のオンラインストレージを提供している会社に大きな影響を与えました。では実際、Googleドライブと他社との間には、価格を含めたサービスの面で、どのような差が生まれたのでしょうか。今回は、大人気のオンラインストレージであるDropboxと比較しながら、どちらがビジネスで使いやすいかを考えていきます。

Google Drive or DropBox?

オンラインストレージとは

オンラインストレージとは、インターネット上でファイル保管用のディスクスペースを貸し出すサービスのことで、クラウドサービスの一つです。使用量に応じて、無料のものから有料のものまであります。

オンラインストレージを利用すると、文書、写真、動画などあらゆるファイルをネット上に保存し、職場や自宅、ノートパソコンとスマートフォンなど場所やデバイスに依存せずデータを共有できます。さらに、自分だけでなく複数人によるデータ共有も行うことも可能です。初心者から上級者まで、あらゆる層にとって利便性の高いサービスといえます。

文書編集機能も備えたGoogleドライブ

Googleドライブの大きな特徴に、Microsoft Officeのように文書ファイル、表計算ファイル、プレゼンテーションファイルを作成できることがあげられます。作成したファイルは、リアルタイムにブラウザ上で共有できます。

この機能を活用することで、学校や職場などで、チームで1つのプロジェクトを進める際に、スピード感を持ったまま、ストレスなく文書やプレゼンテーションなどを共有することが可能となります。

Windows XP / Vista / 7 / 8 のほか、Mac OS X、iPhoneなどのiOS端末(Ver5.0以降)、Android搭載端末(Ver2.1以降)で利用できます(2014年4月現在。詳しくは、「システム要件と対応ブラウザ」参照)。これらのプラットフォームには、Googleドライブ用のクライアント・ソフトウェアが無償で提供されているので、インストールするだけでGoogleドライブのオンライン・ストレージとのファイル同期やアップロード・ダウンロード、ファイルの閲覧・編集などができるようになります。

Windowsの場合、オンラインストレージを意識することなく、ファイルを操作できます。Googleドライブとの同期用フォルダは、エクスプローラを含むWindowsアプリケーションから普通のフォルダと同様に扱えます。なおGoogleドライブは、公式には、最新バージョンとその直前のバージョンのブラウザを正式サポートしており、Internet Explorerについては、IE10とIE11に限られ、IE9以前の場合動作が保障されず、表示が乱れることがあります。

価格(2014年4月現在)
15GB 無料
100GB 1.99ドル/月(約200円/月)
1TB 9.99ドル/月(約1,000円/月)
10TB 99.99ドル/月(約10,000円/月)

フォルダに格納するだけで簡単保存、Dropbox

全世界に1億7500万人以上のユーザーがいると言われている「Dropbox」。世界中で活用されているオンラインストレージの代表格と言っても過言ではありません。

連携しているパソコンでファイルを作成すると、同期機能によってDropboxのオンラインストレージにコピーされます。インターネット上にあるDropboxのオンラインストレージにアクセス可能であれば、場所やデバイスに依存せずファイル同期を実行できます。

必要なクライアント・ソフトウェアは無償で提供されています。対象機種には、Windows XP / Vista / 7 / 8、MacOS X、Linux、そしてiPhoneなどのiOS搭載端末、AndroidOS搭載端末などがあります(2014年4月現在。詳しくは、「Dropboxを実行するためのシステム要件は」参照)。

DropboxをインストールしたPCがない環境でも、DropboxのWebサイトからログインすれば、Dropboxに保存したデータの操作が行えます。これは、スマートフォンでもモバイル向けWebサイトで同様のことが行えます。アプリケーションをインストールできない環境でも有効な手段といえます。

オンラインストレージに保存されたファイルは、アカウントとパスワードを知っているユーザー間のみでの共有できます。しかし、URLリンクを生成することで、特定のファイルをアカウントとパスワードを知らない人とも共有することが可能です。

価格(2014年4月現在)
2GB 無料
100GB 9.99ドル/月(約1,000円/月)または99ドル/年
200GB 19.99ドル/月(約2,000円/月)または199ドル/年
500GB 49.99ドル/月(約5,100円/月)または499ドル/年

GoogleドライブとDropboxの比較

それでは、GoogleドライブとDropboxのどちらがビジネスで使いやすいか、比較してみましょう。

1. ストレージ容量と価格

今回ご紹介した通常の料金プランでは、Googleドライブのほうが無料で使えるストレージ容量が多くなっています。

ただし、Dropboxのストレージの容量や価格については、今回ご紹介した料金プランのほかに、ビジネス向けのオプションが用意されています(ビジネス向けDropbox価格をご参照ください)。Google ドライブも同様です(Google Apps for Businessをご参照ください)。会社の規模によってはそのようなオプションを利用するのもよいでしょう。

2. データの共有

Googleドライブは、Google Chromeを使ってフォルダのアップロードが行えますが、Dropboxは、ファイル単位でしか行えません。Googleドライブでは、他者の作成したフォルダを共有する場合、自分の負担になりませんが、Dropboxの場合は負担になるので容量を圧迫することがあります。

このような点をふまえながら、業務においてどうデータを共有していくかを考え、どちらのストレージがよりふさわしいかを検討する必要があります。

まとめ

オンラインストレージは、非常に便利なサービスです。ぜひ今回ご紹介した点を参考に、業務にもっともふさわしいサービスを選択し、セキュリティ面も考慮しながら、ビジネスに活かしてください。

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