タブレットvs ノートパソコン 営業活動に適しているのはどっち?
営業活動用として導入されることが多い、タブレットやノートパソコン。ここでは、外回りを行う営業活動用として導入する場合を想定し、ノートパソコンとタブレットそれぞれのメリット・デメリットについて比較します。
1.大きさ
タブレットは小型のもので8~9インチ、A5版サイズに近い大きさのものからあります。一方、ノートパソコンは小型のものでも10.1~11.6インチ、B5版サイズに近い大きさからになります。
どちらもビジネスバッグの中にすっぽり入れることができる大きさですが、問題は厚み。タブレットは画面だけの厚みですみますが、ノートパソコンは画面とキーボードの厚みが必要です。どれくらい変わるかというと、たとえばApple社の製品で比較すると、iPadAIR2の厚さは6.1mm、MacBookAIRは17mm(画面サイズはiPadAIRが9.7インチ、MacBookAIRは11インチのものを比較)。倍以上の厚みが出てしまいます。
2.重量
重さは画面の大きさによっても左右されるので、ここでは、タブレット、ノートパソコンともに画面サイズ10.1インチ程度のものを想定して比較しましょう。ノートパソコンの多くは1.0kg前後、最軽量クラスの機種でも約750gの重さがあります。一方、タブレットの多くは重さ400~500g程度で、ノートパソコンの約半分程度です。
3.バッテリー
重さ同様、こちらも同じ10.1インチ程度の機種で比べてみましょう。ノートパソコンの場合、バッテリーの持ち時間は約5~10時間(2015年4月現在)。機種によるばらつきが大きく、5時間も持たないものもあれば、10時間以上持つものもあります。一方、タブレットの多くは10時間以上持ちます(2015年4月現在)。
バッテリー切れ予防策として、モバイルバッテリーも一緒に持ち歩くことも想定して考えましょう。モバイルバッテリーで充電するには、タブレットの場合は2A、ノートパソコンの場合は3Aの出力が必要です。この性能に合わせて選ぶと、ノートパソコンにも対応できる出力・容量のものは大きく、重たくなる傾向があります。
総合すると、おおむね、タブレットのほうがバッテリーの残量を気にせず持ち歩けるのではないでしょうか。
4.操作のしやすさ
ノートパソコンは起動まで時間が少々かかり、操作する際はキーボードを広げられる場所を確保することが必要です。ちょっとした待ち時間を利用したメールチェックなどにはあまり向きません。
一方、タブレットは起動までの時間が早く、操作はタッチパネルを指やスタイラスペンでタッチするだけ。立ったまま片手で本体を持ち、もう片手で操作するのも簡単です。外出先の駅などで電車を待っている間にちょっとメールをチェックしたり、会社に報告メールを送ったりなどもスムーズにできます。また、長文のメールや資料作成など本格的にキーボードを使った操作をしたい場合は、Bluetoothで接続できるキーボードを使用すれば大丈夫です。
・参考記事 タブレットに最適なBluetoothキーボードを状況別にお薦めします
5.プレゼンやデモの行いやすさ
持ち歩いた先でプレゼンやデモを行うときはどうでしょうか。タブレットは、画像や動画の閲覧も簡単。さらにピンチアウト(指を2本画面の上に置き、広げるように動かすこと)をすれば簡単に拡大することができるので、細部まで確認することもできます。また、本体の向きを縦や横に変えると、それに合わせて画像も回転させることができ、紙のパンフレット同様に複数人で画面を覗きこむことも簡単。商品詳細画面を顧客と一緒に見ながら、特に詳しく説明したいところは画像を拡大したり映像を再生したりなどすると、わかりやすく印象に残りやすい説明をすることができます。
6.価格
タブレットの人気機種の価格は、約4~5万円。一方、ノートパソコンはスペックや付属ソフトによって大きなばらつきがあります。たとえば比較的低いスペックでオフィス用のソフトが付属しなくていいのであれは、タブレットと同様4~5万円程度から購入できますが、高めのスペックでオフィス用のソフトも付属しているものを探すとなると10万円以上、20万円近くの価格になるものも。
最後に、以上の比較を表にまとめましょう。
タブレット | ノートパソコン | |
---|---|---|
大きさ | ◎ 約7インチ~ 画面だけなので薄い |
△ 約10.1インチ~ 画面とキーボードの分厚みがある |
重量 | ◎ 約400~500g |
△ 1.0kg前後~ |
操作 | ○ 画面タッチ操作は簡単 |
○ キーボード操作 |
バッテリーの持ち | ◎ 10時間以上持つものが多い |
○ 機種によってばらつきがある 短いものは5時間程度のものも |
価格 | ◎ 4~5万円のものが主流 |
△ スペックによっては 10万円以上するものも |
大きさ、重さ、使いやすさから考えると、持ち歩き用として導入するのであればタブレットのほうが適していると言えるでしょう。特に画像や動画などを示しながらプレゼンをすることが多い部門であれば、タブレットは非常に使い勝手のよいデバイスです。とはいえ、長文作成のしやすさやスペック、使用ソフトについては、ノートパソコンのほうが使い勝手が良い場合も。持ち歩きように導入する場合は、具体的な使用シーンを想定し、何を重視するかを考えるようにするといいでしょう。
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