MCM(モバイルコンテンツ管理)とは何か

2013/06/04

私たちはHandbookの製品カテゴリーを「MCM(Mobile Contents Management: モバイルコンテンツ管理)」と呼んでいます。

これは企業のタブレット活用に関しての当社の考えを反映した名称です。今日はその背景と目指す方向性をご説明いたします。

企業ITのコンシューマライゼーションという背景

私たちがHandbookの提供に際し、重要視している潮流があります。それはエンタープライズ領域で進む「コンシューマライゼーション」です。

コンシューマライゼーションとは「コンシューマ化」であり「消費者化」でして、つまり「消費者のようになっていく」ということを意味します。

私はコンシューマITの法人導入には以下の3つのパターンがあると考えています。

デバイス サービス
(1)コンシューマ向け
プロダクトの業務利用
スマートデバイス Twitter, Facebook,
Dropboxなど
(2) コンシューマITの
影響が強いプロダクトの
業務利用
Socialcast, Chatter,
Handbookなど
(3) 個人契約プロダクトの
業務持ち込み
BYOD BYOS/BYOA

スマートデバイスの業務利用では(1)の企業導入のケースと(3)のBYODのケースがあてはまり、サービスについては、全てのパターンが当てはまります。

デバイスとサービスのコンシューマライゼーションはこうした形態をとってビジネスを変革しているのです。

デバイスのコンシューマ化は進むが、コンシューマ向けサービスの利用は危険

私たちは、デバイスやサービスのコンシューマ化の流れは多少の進退はありつつも今後も進んでいくと考えています。

そして、コンシューマ向けデバイスは普及を続けるでしょうし、BYODも増加していくことは逆らいようのない流れではないかと考えています。

しかし、私物デバイスを利用する場合であっても、個人向けサービスの業務利用には私たちは反対です。

業務の情報は企業のものですので、企業は情報を管理しなければなりません。個人向けサービスでは集中管理ができないため、情報漏洩やその責任追従性が損なわれてしまうためです。

だからこそ、MCMというコンテンツの集中管理システムが必要であると考えています。Handbookは、コンシューマITのメリットを十分に実現した上で、企業が必要とする管理とセキュリティを提供します。

Handbookが企業が業務情報を「管理」するのに最適であることーーこれがMCM(モバイルコンテンツ管理)というカテゴリー名に込めた一つ目の意味です。

業務情報の「コンテンツ化」

実はコンシューマ化が進むのはデバイスやサービスだけではありません。「企業が利用する情報」も一般消費者向けのものに近づいています。

もちろん、企業への情報提供の「正確性」「信頼性」の重要性が失われたわけではありません。しかし、「分かりやすさ」「印象の良さ」という要素がいたる場面で重視されてきています。

この企業情報のコンシューマー化を企業情報の「コンテンツ化」と呼んでいます。

「コンテンツ化」の意味するところは、それが情報提供や伝達だけでなく、見る人が見て楽しめる要素が加わってきているということです。つまり、遊び心のあるデザインはもとより、動画やゲーム的要素の活用を意味します。

情報が伝われば十分な「資料」は十分ではないのです。見て楽しめる「コンテンツ」が求められているのです。

タブレットがコンテンツ化を加速

「コンテンツ化」への変化はタブレットの普及により加速度的に起きています。

タブレットにより、企業情報が紙の制約を離れた上、タブレットのコンシューマー向けデバイスとしてのそもそもの特長をいかすべく、動画やゲーム的なインタラクティブなコンテンツがますます活用されています。

私たちが「モバイルコンテンツ」という用語を使うときにはこの「ファイル」や「ドキュメント」という言葉のニュアンスから離れた見て楽しめる要素がある情報を扱えるということを意味しています。

特にHandbookでは動画はもちろんのこと、次世代WEB標準と呼ばれるHTML5に対応したコンテンツを活用できるので、従来Flashで作られたようなインタラクティブなコンテンツをスマートデバイスに配信することができます。

今後さらにモバイルコンテンツを活用した業務活動が増えていくと考えています。

おわりに

ビジネスで活用されるデバイス、サービス、そしてコンテンツが加速度的にコンシューマ化をしています。

Handbookはこうした時代のデバイスとコンテンツを扱うに相応しい企業インフラでありたいと考えています。そのためには、セキュリティと管理性、そしてモバイルコンテンツらしいユーザー体験のサポートのどちらも欠かしてはならないのです。

情報をしっかりと守りデバイスの選択肢を増やし、その上で動くコンテンツの表現の自由を確保すること。この自由こそがHandbookが目指すMCMが提供するものです。

尚、集中管理とBYODについてはホワイトペーパーにまとめていますので(「BYODの成功を支えるMCMとは何か?」)ご参照いただければ幸いです。

おすすめ資料

BYODの成功を支えるMCMとは何か?

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BYODのデバイスには従来のデバイス管理等による管理手法が適用しにくいため、利用者が管理者の許可なくデバイスを業務で利用するという状況、いわゆる「シャドーIT」を生み出しています。こうした現状に対して、デバイスではなくコンテンツの管理に集中するMCM(モバイルコンテンツ管理)という領域が有効であることが注目されています。本資料では、MCMの有効性と実際の活用事例をご説明し、BYOD 成功のポイントをご紹介します。

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