タブレットでエステサロン集客!? マチュア&シニア世代のお客様を増やすデジタル活用術
エステサロンも類にもれず、マチュア~シニア向けサービス強化がマストになってきています。マチュア~シニア世代のお客様は、これまでの人生経験値から好みの店やサービスの良し悪しを判断する能力が高いため、いちど気に入ると浮気する確率が低く、長いおつきあいをしてくださいます。サロン側としても、このような継続利用顧客が増えることは、願ってもないことだと思います。
マチュア~シニア世代の取り込みにタブレットがひと役買う!?
マチュア~シニア世代のリピート率を上げる方法のひとつとして、タブレットの活用が挙げられます。
「マチュアはともかく、シニアにタブレット!?」そんな声も聞こえてきそうですが、実はシニアこそ、タブレットをライフスタイルに上手に取り入れ、生活の一部にしている世代なのです。
総務省が昨年発表した「平成26年通信利用動向調査」によると、マチュア~シニア世代のインターネット利用は増加傾向にあり、40代は96.6%、50代で91.3%、60代になっても75.2%、70代でも半数越えの50.2%という結果が出ています。
閲覧機器はパソコンが圧倒的多数ではあるものの、その数は減少傾向。変わりに伸びているのが、スマートフォンやタブレット型端末の利用数です。
出典:総務省「平成26年通信利用動向調査」より
にわかに信じがたいと思われるかもしれません。そんなときは、午前中のカフェに集うシニアに注目してみてください。新聞を読むかのように、手慣れた様子でタブレットを見ている人が意外に多いことに気づきます。(エリアによって差があります)
マチュア~シニア世代にこそタブレット活用が有効な理由
マチュア~シニア世代がタブレットを愛用する理由に、以下のようなことが挙げられます。
1. 文字が大きい
スマートフォンでも文字は大きくなるものの、そのぶんページ全体の輪郭がわかりにくくなり、結果、スクロールが増えて面倒になってしまう。
2. 操作が簡単
キーボードの位置を覚えにくい世代にとっては、タッチパネルのほうが断然操作がしやすい。
3. 軽い
パソコンに比べて軽量。この世代にとって、重さは扱いやすいか否かの大きな指標になる。
4. 仲間と一緒に使える
1~3の理由から、旅先やカフェで仲間と一緒にタブレットを利用できる点は、とくにコミュニティー活動が生活のなかで大きなシェアを占めるシニア世代にとって、非常に大きな魅力となっている。
つまり、プライベートでのタブレット活用においては、若い世代よりも寧ろマチュア~シニア世代の方が使いこなせているかもしれないのです。
マチュア~シニア世代は紙の用紙よりもタブレットで接客されるほうが快適
タブレットに比較的抵抗が少ないマチュア~シニア世代にとって、カウンセリングや施術の説明などでタブレットを利用することは、小さな文字でぎっちり書かれた紙の用紙を見せられるよりも、うんと快適なのです。
また、技術や使用機械の話といった専門的で一度話しても伝わりにくい内容も、イラストや画像を駆使した説明ページを作り、タブレットで見られるようにしておけば、施術中や待ち時間など、空いた時間に確認してもらえ、クレーム回避にもつながります。
健康やエイジングケアの話題に興味を持つ割合が増える世代でもあるので、健康に役立つエステメニューや化粧品を紹介する動画をタブレットで見せ、単価アップにつなげるのも良いかもしれません。
タブレットは店側の事務ツールとしても活用できる
タブレットは、お客様に見せるだけでなく、店側の顧客カルテやキャッシャーとしても使えます。さらに「Handbook」のようなモバイル管理システムを導入すれば、大容量データの保存や個人情報のセキュリティーを強化することも可能です。
接客に必要な資料をすべてタブレットの中にまとめておけば、接客テーブルの上に膨大な紙がかさばることが減り、探し回ったり紛失したりする心配もなくなるため、結果的に一組辺りの接客時間が短くなり、そのぶん一日の接客組数を増やせるようになります。
また、文字で覆いつくされた資料の束をテーブルに置いたり、スタッフが分厚いファイルを開いて説明したりする作業は、お客様によっては「絶対契約しないといけないのかしら」と不安を感じてしまいます。スッキリと整理されたテーブルで、タブレットを使ってスマートに説明する視覚の演出だけでも、お客様の不安はずいぶんと軽くなります。
このように、エステサロンでのタブレット導入は、マチュア~シニア世代はもちろん、お客様にとっても店側にとっても沢山のメリットがあるのです。
〔参考資料〕総務省「平成26年通信利用動向調査」