スマートフォンとクラウドサービスを利用したスポーツ上達法

2017/01/13

はじめに

スマートフォン(以下スマホと略記)の爆発的な普及にともない、一般ユーザーがクラウドサービスに接する機会も増え、その存在は日常的に浸透しているといえるでしょう。

この記事ではスマホとクラウドサービスを使ったスポーツの上達法について特集します。

プロスポーツの世界では、既にクラウドを導入して結果を出しているクラブチームや選手の存在が知られています。

今シーズンリーグ3位に入り、球団創設以来初となるCS(クライマックスシリーズ)に進出したプロ野球の横浜DeNAベイスターズは、12球団ほぼ全試合の映像データを集積し、「1球単位」でプレーを確認できるシステムを独自で開発しています。

対戦相手はもちろん、選手自身のプレーも、手元のスマホやタブレットで確認できるそうです。ICTを活用した分析や自己研鑽が、今シーズンの躍進に一役買っている例といえるでしょう。しかし、こうした動きはアマチュアの団体・選手にも広がっています。

プロ野球団のような大きな組織だからお金をかけて出来ること…と思うかもしれませんが、最近では個人でも手軽にできるサービスやアプリもあるのです。

今回は、スマホとクラウドサービスを駆使したスポーツ系アプリを2点紹介します。また、既存のアプリやサービスを利用するだけでなく、クラブチームやスポーツジムなどがスマホやクラウドを有効活用していく方法についても検討してきます。

アプリ1:スマホで撮影した動画を送るだけのゴルフレッスンサービス

アプリ(サービス)名:スポともGC
……スマホとクラウドを活用したゴルフレッスンサービス

10年以上前の話になりますが、筆者もかつてはゴルフをしていました。当時仕事の関係でお世話になったプロゴルファーの方からレッスンを受けていましたが、特に飛距離を出せる「正しいスイング」の習得は、ゴルフをする上で基本中の基本ですので、最も時間を要した記憶があります。

しかし、そのためには自ら練習場に足を運び、レッスンのスケジュールを調整するなど、相当な時間と労力を割かなくてはなりません。時間が無い人にとっては、とても余裕がないことでしょう。

そんな懸案を解決してくれるクラウドアプリが、この「スポともGC」です。

自身のスイングをスマホやタブレットで動画撮影し、それをアプリから送信すると24時間以内にプロのコーチから返信がくるというサービスです。

しかも、スイングの改善点やポイントを撮った動画にラインを書き入れて的確に指導・解説するなど、スクールに通わなくてもてスクール並みのレッスンを受けられるのが特長です。

時間を効率的に使えるため多忙なビジネスパーソンにぴったりで、直接指導を受けられない部分を動画の視覚効果でリカバリーするという、クラウドサービスの優位性も存分に活かしたアプリといえるでしょう。

アプリ2:スマホと一緒に走るだけで楽しくランニング力向上に導くアプリ

アプリ(サービス)名:Nike + Run Club
……データ記録、スケジューリングからコーチングまで、ランナーをサポートするアプリ

ここ数年、二の腕あたりにスマホを装着したランナーを街中で見かけるようになりました。

おそらくアプリを起動して、GPS機能を使った距離の記録とタイム計測をしているくらいの認識で見ていましたが、今年パワーアップした「Nike + Run Club」の中身は、筆者の浅はかな想像を超えるものでした。

距離やタイムといったデータの記録はもちろんですが、これらから算出したデータを元に個人ごとに合ったペース配分や、走法をアドバイスするパーソナルコーチング機能も備えるようになったのです。トレーニングのスケジュール管理も可能です。

同じアプリを使った友人やランナー仲間とのデータの共有、Facebook・Twitterなどの各種SNSやアップルが提供しているヘルスケアアプリと連携するなど、クラウドサービスの特長を最大級に活かした仕様を備えて、ランナーをより楽しくサポートするようになっているのです。

スポーツチームやジムもクラウドの導入でレッスンや分析を

動画データを共有してレッスンに活かす「スポともGC」のような形態であれば、クラブチームやスポーツジムでも取り入れることが十分可能です。

近年は企業や学校の運動部においても、練習、試合などの記録を関係者がベンチや観客席から、ビデオカメラで撮影して行うようになりました。

その動画をメンバー内で共有する際、YoutubeやFacebookでは公共性が高すぎて、相手チームが見てしまう可能性もあり、秘匿性の低さから戦略的になじみません。

そこで、例えばHandbookを導入し、試合や普段の練習の動画データを関係者だけで共有すれば、相手の分析や戦力強化の研究・コーチングに活用できるのはもちろん、選手自身の自己研鑽にも効果を発揮されるでしょう。

実際に日本スポーツ振興センターが管理・運営する国立スポーツ科学センター(JISS)ではHandbookを導入し活用しています。

試合やトレーニングの動画を選手・スタッフ間で共有することによって、アスリートの競技力の向上につながっています。

まとめ

スマホやクラウドサービスの活用は、スポーツ界においても徐々に取り入れられ始めていますが、まだまだ浸透しているとは言えないところがあります。

しかしながら、プロスポーツはもちろん、アマチュアの個人・集団問わず、あらゆるジャンルでクラウドを活用したサービスが普及すれば、効率的な技術的な向上が可能ではないでしょうか。

そして、より身近な存在であるスマホを介することで、親しみを持ちながら自分のペースでスポーツに取り組め、一層の健康増進が見込めるかもしれません。

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