クリエイティブ制作ツールとしてのiPad ProとSurface Pro 6買うならどっち?

2019/10/10

「iPad Pro」と「Surface」の登場により、タブレットは単なるデカいスマホからクリエイティブツールへと変化を遂げました。 「Microsoft Office」といった事務用定番アプリや、画像や動画編集用のアプリもプロユースのものが揃ってきているため、ほぼPCと同等の作業が可能になっています。

さらに、キーボードやタッチペンといった周辺機器の充実ぶりも目を見張るものがあり、クリエイティブツールとしても申し分ないスペックを備えているといえるでしょう。

そこで今回は、クリエイティブツールとしてのiPad ProとSurface Pro6を比較してみたいと思います。
これから購入を検討する人は、ぜひ参考にしてみてください。

クリエイティブ制作ツールとしてのiPad Pro

まずは、iPad Pro第三世代の特徴から見ていきましょう。

大きさだけでなく美しさも兼ね備えたディスプレイ

今回からオールスクリーンのLiquid Retinaディスプレイになり、11インチと12.9インチの2つのラインナップとなっています。
やはり、ひと際目を引くのは12.9インチのディスプレイで、これぞ「まさに、iPad Pro」というインパクト。
映像や動画制作用として考えている人には、ぜひこちらをおすすめしたいところです。

また、今回のオールスクリーン化に伴い、「Touch ID 」が廃止され「Face ID」でログインする仕様になっています。 そのため、これまではiPadを縦に持たないとロック解除できませんでしたが、どの方向からもロック解除できるようになりシームレスに利用できるようになった点はうれしいところでしょう。

さらに軽くなったiPad Pro

iPadの魅力は、その軽さにあるといっても過言ではないのですが、今回は、

11インチiPad Pro(第三世代)

  • Wi-Fiモデル:468g
  • Wi-Fi + Cellularモデル:468g

12.9インチiPad Pro (第三世代)

  • Wi-Fiモデル:631g
  • Wi-Fi + Cellularモデル:633g

となっており、以前のモデルが、

10.5インチiPad Pro (第二世代)

  • Wi-Fiモデル:469g
  • Wi-Fi + Cellularモデル:467g

12.9インチiPad Pro (第二世代)

  • Wi-Fiモデル: 677g
  • Wi-Fi + Cellularモデル:692g

だったことを考えると、かなり軽量化されていることが分かるかと思います。
見た目以上に軽いので、きっと驚くことでしょう。
さらに、バッテリーも最大10時間持続しますので、モバイル端末としては申し分ないスペックといえます。

Apple PencilとSmart Keyboardもパワーアップ

もともと評判が良かった「Apple Pencil」はさらに進化し、タッチにも反応するようになりました。

また、ダブルタップすることで素早く筆と消しゴムに切り替えできるため、以前よりスムーズな使い心地を実現しています。
「ADOBE PHOTOSHOP CC」といったプロユースのアプリを使う方には、ぜひApple Pencilの使い心地を試してもらいたいところです。

さらに、今回から充電とペアリングは、磁力で本体にくっつけるだけでOKになりました。

いっぽう、フルキーボードの「Smart Keyboard Folio」を使えば、Note PCと変わらない使用感で快適にタイプすることができます。
使いたいときに開くだけでiPadがスリープモードから復帰しますので、すぐに作業に取り掛かれます。

Note PC以上のパフォーマンス

第三世代から、iPhone XSなどと同じ「A12X Bionic」が搭載されています。
このチップには、毎秒5兆回の演算処理を行い高度な機械学習ができるようにするニューラルエンジンが載っているそうで、Apple曰く、

  • ・パフォーマンスは前世代に比べ90%アップ
  • ・グラフィック性能は2倍

とかなりパワーアップしているとのこと。
15インチのMacBook Proに匹敵するパフォーマンスを発揮するというから驚きです。

クリエイティブツールとしてのiPad Proの評価は?

ハードスペックが格段にパワーアップした第三世代iPad Proは、もはやNote PCにも引けを取らないクリエイティブツールといえます。 ディスプレイやチップもプロユースになっており、ストレスなく作業できることでしょう。また、今回からLightningを廃止し、USB-Cを採用したことで、外付けディスプレイやカメラなどのアクセサリと高性能な接続ができるほか、iPhoneの充電ができるようになったという点も地味にうれしい部分です。

さらに、iPad ProのカメラはスマートHDRに対応しているため、特に12MPカメラでは驚くほど美しい写真と4Kビデオを撮影可能になりました。 そのため、事務作業などで書類をスキャンしたりする際、作業効率が上がるというメリットもあります。

クリエイティブ制作ツールとしてのSurface Pro 6

次は、Surface Pro 6の特徴について紹介します。

繊細なコントラストの12.3インチディスプレイ

Surface Pro 6のディスプレイサイズは12.3インチ、アスペクト比(画面の縦横比率)は3:2と、一般的な16:9に比べて若干縦長な印象を受けます。

なお、解像度は2736×1824ドットで文章やWebページが広く表示されるため、視認性がよく文字や写真、動画がよりきめ細かく映し出され細部までしっかり確認することが可能です。

また、標準デスクトップの拡大率が200%で、デスクトップの文字の大きさは1.5~2mmとかなり小さめなので最初のうちは若干の慣れが必要になるでしょう。

とはいえ、文字は精細でコントラスも高く見やすいので、しばらく使っていれば問題ないレベルです。
色域もsRGBカバー率97%以上と、ほぼオリジナルに近いレベルで表示できます。

持ち運びのストレスもほぼなし

Surface Pro 6のサイズは、幅292×奥行き201 mmということで、12.9インチiPad Pro (幅280.6×奥行き214.9mm)よりもわずかに小さめで、A4用紙(幅297×奥行き210mm)よりもひと回り小さめという大きさになります。

したがって、一般的なバッグや書類ケースであれば、問題なく収まる大きさといえるでしょう。

いっぽう、本体の重さはCore i5モデルで770g、Core i7モデルで784gとiPad Proに比べると若干重くはなりますが、持ち運びのストレスはほぼないレベルです。

タイプカバーとSurfaceペンもより使いやすく

Surface ペンは、4096段階の筆圧感知と傾き検知に対応し、非常に感度が良くなっている印象です。
ペン先の抵抗はやや控えめで、ツルツルとした描き味になっています。

また、Surface Pro 6の左側面にSurfaceペンがくっつくため、紛失しにくくなった点もメリットです。

次に、別売りのキーボード付きタイプカバーですが、こちらはSurface 6の必須アイテムといえます。
フルキーボード仕様でNote PCと同じ感覚でタイプすることが可能なため、どんな作業でもストレスなく行える点が特徴です。

ただし、タイプカバー装着時は合計1,079gとややずっしりとした印象ですが、ノートPCと比べればかなり軽量な部類に入るのではないでしょうか。なお、キーボードはサードパーティのものでもOKです。

高速SSDでWindowsの立ち上がりが早い

SSDは高速で、Windowsの立ち上がりが非常に速いことに驚かされることでしょう。カバーを閉じているときはスリープ状態になりますが、開けば顔認証でログインできますので、すぐに作業をはじめることが可能です。
もちろん、プロユースのクリエイティブ系ソフトもサクサク動きますので、作業上の問題もほとんどありません。

クリエイティブツールとしてSurface Pro 6の評価は?

Surface Pro 6はコンパクトでスタイリッシュなデザインでありながら非常に軽量で、パフォーマンスや機能面にも優れたタブレットPCといえるでしょう。

また、Office標準付属ということで、非常にお得感もあります。
事務ワークはもちろんのこと、クリエイティブツールとしても幅広く活用できるモデルになっており、初心者から上級者の方におすすめです。

iPad ProとSurface Pro 6どちらを選ぶべきか?

今回は、iPad Pro第三世代とSurface Pro 6を比較してみました。
クリエイティブ制作ツールとして、今回のiPad Proは秀逸といえるレベルに達しており、MacBook Proからの乗り換えを検討する人もかなり多くなるのではないでしょうか。

いっぽう、PCベースの作業に慣れている人であれば、Surface 6ならほぼストレスなく作業を行うことができると思います。
また、iPad Pro、Surface Pro 6ともにタッチペンが強化されていることから、PC以上のクリエイティビティ―が発揮できるようになった点も付け加えておきましょう。

ご自分の作業環境と照らし合わせて、最適なモデルを選んでもらえれば幸いです。

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