タブレットPC戦国時代突入! iPad Pro、Surface Pro 4、Pixel C、あなたにぴったりの製品はどれ?
ここ最近の注目の新製品としては、アップルのiPad Pro、マイクロソフトのSurface Pro 4、グーグルのPixel Cがあります。3製品ともタブレットPCではありますが、それぞれ特長があります。
新しいタブレットPCを購入予定という場合、どれにしたらいいか迷ってしまうかもしれません。そこで、それぞれの製品がどんな特長を持っているか、どんな使用シーンに適しているか、考察してみます。
基本スペックを比較
まずは、基本的なスペックを比較してみましょう。
3機種スペック比較表
Apple iPad Pro |
Microsoft Surface Pro 4 |
Google Pixel C |
|
---|---|---|---|
液晶サイズ | 12.9インチ | 12.3インチ | 10.2インチ |
解像度 | 2732×2048 | 2736×1824 | 2560×1800 |
OS | iOS | Windows 10 Pro | Android 6 |
バッテリー 接続時間 |
最大10時間 | 最大9時間 | 不明 |
メモリ | 4GB | 4GB/8GB/12GB | 3GB |
ストレージ | 32GB/128GB | 128GB/256GB/512GB | 32GB/64GB |
カメラ | 背面800万画素/前面120万画素 | 背面800万画素/前面500万画素 | 不明 |
通信 | Wi-Fi/Wi-Fi+4G | Wi-Fi | 不明 |
サイズ 高さ×幅×厚さ |
305.7×220.6×6.9 | 292.1×201.4×8.4 | 不明 |
重量 | 713g(Wi-Fiモデル)/723g(Wi-Fi+4Gモデル) | 766g/786g | 不明 |
価格 | 10万3680円から | 899ドル(約10万8000円)から | 499ドル(約6万円)から |
今回の3製品では、iPad Proが一番大きな液晶ディスプレイを搭載。また、Wi-Fiモデルだけではなく、4G LTEモデルも発売されます。これまでのiPadシリーズとは一線を画す大画面液晶を搭載。iPadの新シリーズといってもよい位置付けです。発売は11月上旬の予定となっています。
Surface Pro 4は、前モデルに当たるSurface Pro 3と幅と高さはほぼ同じサイズとしながらも、液晶ディスプレイを12インチから12.3インチに大型化。厚みは9.1mmから8.4mmとスリムになっています。重量は800gから766g/786gと軽量化されています。発売は10月22日の予定となっています。
Pixel Cは、グーグル製のタブレットPC。これまでのPixelシリーズはChromebookでしたが、このPixel CはAndroid 6を搭載した、いわゆるAndroidタブレットです。スペックが不明な点が多いのですが、価格が比較的安く、コストパフォーマンスはよい製品と思われます。発売は年末になると予想されます。
3製品それぞれの特長
次に、各製品の特長を見てみましょう。
iPad Pro
iPad Proは、12.9インチという大型液晶ディスプレイの搭載が目を引きますが、それ以上に注目なのが周辺機器。液晶カバー兼キーボード「Smart Keyboard」と専用スタイラスペン「Apple Pencil」が登場しました。
Smart Keyboardは、iPad Proに取り付けて使う外付けキーボード。カバーにもなるので、見た目はSurfaceシリーズのようになります。このキーボードを取り付けると、文字入力の効率が大幅にアップ。おそらく必需品となるのではないでしょうか。そしてもうひとつのApple Pencil。ペンのようにiPad Proで文字や絵を描くことができるということ。筆圧感知はもちろん、ペンの傾きによる濃淡表現も行えます。スタイラスペンでもっとも気になるタイムラグもほぼゼロ。デモ動画を見ると、まさに紙とペンのような書き味を実現しています。
Surface Pro 4
Surface Pro 4は、ノートPC並のスペックが特長。CPUはCore M3/i5/i7を搭載。メモリは最大16GB、ストレージは最大1TBまで増設可能。Windows 10 Proがプリインストールされているので、Windows対応のソフトがそのまま使えます。インターフェイスは、フルサイズのUSB3.0、Mini DisplayPort、microSDスロットなどを搭載。拡張性に関してもタブレットPCの域を超えているといってもいいでしょう。
専用のスタイラスも刷新。マグネット仕様となり本体に付けておくことができます。タブレットPCの形をしていますが、中身はほとんどノートPCともいえるのが、Surface Pro 4の最大の特長でしょう。
Pixel C
今回の3製品のなかでは、一番シンプルなタブレットPCといえるでしょう。10.2インチという液晶サイズは、コンパクト。スリムな設計となっているので持ち運びに便利です。
中身はAndroid 6を搭載。日本メーカーのAndroidタブレットPCのように、プリインストールソフトはほぼないため、Androidのポテンシャルを最大限に引き出して使いたいという場合には、一番よい選択肢となるのではないでしょうか。Pixel Cにはオプションでキーボードが用意されています。本体を立てて使用するタイプですが、液晶ディスプレイのカバーにもなります。閉じた状態で本体から電磁誘導充電が行われるようになっているので、キーボードの充電を別途行う必要がないのがおもしろいところです(本体はUSB-Cポートで充電を行います)。
それぞれが活躍するシーンは?
この3製品、タブレットPCというカテゴリに属していますが、それぞれ特長が異なります。そこで、各製品がどんなシーンで活躍するのかを考えてみましょう。
iPad Pro
iPad Proは、ずばりApple Pencilとの組み合わせで、絵を描いたり文字を書いたりといった使い方がメインとなりそう。クリエイティブ制作に利用していきたいという人はもちろんのこと、会議中や打ち合わせ時のメモなど、ビジネスシーンでも実力を発揮することでしょう。Smart Keyboardによる文字入力も期待できます。アップルが提供するオフィススイート「iWork」を使えば、文書作成やプレゼン資料作成も快適になるはずです。クリエイティブな使い方からビジネスまで、幅広いシーンで使えます。
Surface Pro 4
Surface Pro 4はずばりビジネスシーン。Microsoft Office、One Driveといったマイクロソフト製ソフトはもちろん、Windows 10用のアプリも使えます。オフィスや自宅にあるデスクトップPCやノートPCとほぼ同じ感覚で使えるため、作業環境を揃えたいという場合は、唯一の選択肢となるのではないでしょうか。
Pixel C
Pixel Cは、Androidタブレット+αという使い方に適しています。OSがAndroidのため、メインの作業用途には向いていませんが、データの閲覧や簡単な編集作業ならば問題なくこなせます。
今回は外付けキーボードも用意されているため、文字入力も快適になるはず。しかし、Android 6がタッチパッドに非対応のため、画面タッチが必須。文字入力時に画面タッチをしてカーソルを動かすといった作業は、ストレスに感じるかもしれません。
まとめ
今回の3製品を比較してみると、クリエイティブなシーンで威力を発揮するiPad Pro、ほぼパソコンであるSurface Pro 4、モバイル用途主体の王道タブレット的使い方が似合うPixel Cという印象です。
特にiPad ProとSurface Pro 4は、オプションも揃えると軽く10万円を超える価格帯となることから、ライバルはノートPCと言ってもいいかもしれません。
Pixel Cは正統派のAndroidタブレット。外出先でちょっとメールや文書ファイルを閲覧したり、ゲームを楽しんだり、自宅で動画を見たりと、手軽に使えるのがポイントです。
できれば全部揃えて使い分けたいところですが、そうもいきません。自分の利用シーンを想定して、適切な1台を選ぶようにしましょう。
効果的なタブレット活用方法をご紹介
おすすめ資料
ビジネスに適したタブレットはどちら?【2015冬】iPad vs Surface Pro徹底比較!
多くのメリットがあるスマートフォンやタブレット。しかし、いざ導入しようとすると、どの端末がベストな選択なのか、迷っている方も多いことでしょう。
本資料では、すでに多くの業務で利用されている「iPad」と「Surface Pro」を徹底比較。「本当にビジネスに使えるタブレットはどちらか?」を検証します。