英国コベントリー大学はなぜ、Windows 8タブレットElitePadを選んだのか?

2014/02/10

ビジネス利用として使われるタブレットはiPadが圧倒的主流である中、英国コベントリー大学では、ロケーションフリーなワークスタイルとデスクトップITの簡素化を目的として、Windows 8タブレットを導入しました。

なぜiPadでもAndroidでもなく、Windows 8なのか? その導入事例を紹介します。

Why Coventry University has deployed HP ElitePad Windows 8 tablets

photo credit: Filip Skakun via photopin cc

Windows 8を選んだ理由

コベントリー大学では、Windows 8 Pro 搭載のHP ElitePad900を50台、看護およびヘルスケア学部の教職員に支給し、パイロット運用を始めました。

iOSやAndroidの新しい操作を覚える必要なく、使い慣れたWindows環境を維持することができるので、Windows 8を選ぶことがベストの選択だったと、ITサービスのローカルデリバリーを指揮するネイル・ショートハウス氏は語っています。

ElitePadなら使い慣れたアプリケーションを実行でき、ローカルネットワークドライブにもアクセスが可能です。そして、場所を問わず、オフィスや構内、どこでも同じソフトを使うことができます。

Windows8タブレット導入効果

当面は今まで使っていたデスクトップは撤去せず、タブレットの利用に慣れてから、既存のデスクトップを利用するか、Elite Pad用のドッキングステーションとモニターを利用するか選ぶことができ、個人個人に最適な環境になるよう考えられています。

Elite Padは、軽く、バッテリーの持ちもよく職員達に好評です。ただ、ソリッドステートドライブ(SSD)が60Gバイトと、従来のデスクトップPCに比べディスク容量が少ないという問題があります。これに対する対策として、1ユーザーにつき5Gバイトの保存領域を共有ドライブに用意しています。

Windows8を導入するにあたっての運営上の問題点

導入に際し、タブレットには一律Windows 8とOffice2013を採用し、デスクトップ端末では、Windows 7とOffice2010を採用するという、2つの違うOS環境を平行利用する形ととりました。

ElitePadを使う上での最大の難関は、Windows 8への移行だったと前述のショートハウス氏は語っています。2013年10月にリリースされた、Windows 8.1では、アプリケーションの起動が改善され、Windows 8のユーザーインターフェースを切り替える必要がなくなりましたが、多くの職員達がWidows 7のスタートボタンを懐かしんでいます。

ハイブリッド端末の導入

同大学では、HPの新しいハイブリッド端末Revolveの導入を検討しています。Elitebook Revolveは従来のノートPCのように使えますが、画面部分を回転させてタブレットとしても使うことができます。

ショートハウス氏によると、Elitebook Revolveは、エンジニアリングなど、より複雑なアプリケーションが必要となる領域にもフィットし、ポータブルコンピュータとしてもデスクトップPCとしても使うことができるだろうとのこと。

Elitebook Revolveは、ドッキングステーションと接続し、大型モニターを利用することができ、ユーザーが携帯する端末が1台ですむことは、IT費用の節約という観点からも、大きなメリットになります。

組織で使用する端末が増えるほど、IT部門に降りかかるサポートの問題は増えるので、ユーザーがデスクトップでもモバイルでも同じ端末が使えるなら、IT費用を浮かせることができるとショートハウス氏は語りました。

まとめ

新しいテクノロジーの導入に際し、利用する側は、常に学習することや慣れることが要求されます。コベントリー大学では、そういった職員達の負担を最小限抑え、スムースな移行ができるよう、Windows 8を選びました。

今後、ますますタブレットのビジネスや教育現場への利用が増えていく中で、OSの選択は、円滑な導入のための大きなキーワードとなります。

参考

効果的なタブレット活用方法をご紹介

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アクティブラーニングでのタブレット活用 成功事例

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