最新タブレット対決!iPad Air vs Surface Pro 3
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仕事の上で個人用のデバイスを活用する“BYOD” ( Bring Your Own Device )。5年ほど前から世界的に話題になり始めましたが、日本でもすでに会社のメールやスケジュールを自前の iPhone や Android 端末で管理できる企業が増えています。
しかしもう一歩踏み込んで、電子カタログやアプリを使ってインタラクティブに情報を引き出すなど、端末を営業支援ツールとして使いたい場合はどうでしょう? 画面が大きく持ち運びに便利なタブレットを検討される方も多いのではないでしょうか。
タブレットといえば今話題なのはこの2つ。アップル社 の iPad ―その最新版の iPad Air と、2014年7月17日に発売された マイクロソフト社の Surface Pro 3。気になるこの2つの違いは何か? どちらを選ぶべきか?ビジネスでの活用をポイントに比較検討してみましょう。
スペック対決
最強のタブレットとして進化中の iPad Air vsノートパソコン同等のパワーを持つ Surface Pro 3、まずは仕様の比較をしてみましょう。「性能が高い=使い勝手が良い」と単純に決めることはできませんが、ここではSurface Pro 3 の位置づけをご確認いただきたいと思います。タブレットでありながら、ノートパソコンと同等の十分な性能を持ち合わせていることがSurface Pro 3の特徴。iPadをライバルとしながらも、そのスペックがMacbook Air 11インチと13インチのほぼ中間に位置づけられていることが分かります。
Surface Pro 3 | Surface Pro 2 | MacBook Air(11-in) | MacBook Air(13-in) | iPad Air | |
---|---|---|---|---|---|
OS | Windows 8.1 Pro | Windows 8.1 Pro | OS X | OS X | iOS 8 |
ディスプレイ | 12 | 10.6 | 11.6 | 13.3 | 9.7 |
縦横比 | 3:2 | 16:9 | 16:9 | 16:9 | 4:3 |
解像度 | 2,160×1,440 | 1,920×1,080 | 1,366×768 | 1,440×900 | 2,048×1,536 |
画素密度(PPI) | 216 | 208 | 135 | 128 | 264 |
タッチスクリ-ン | ○ | ○ | × | × | ○ |
プロセッサ | Intel Core i3 – i7 | Intel Core i5 | Intel Core i5 / i7 | Intel Core i5 / i7 | Apple A7 |
メモリ(GB) | 4 / 8 | 4 / 8 | 4 / 8 | 4 / 8 | 1 |
最小ストレ-ジ(GB) | 64 | 128 | 128 | 128 | 16 |
最大ストレ-ジ(GB) | 512 | 512 | 512 | 512 | 128 |
バッテリ駆動時間 | 最大9時間 | 最大7時間 | 最大9時間 | 最大12時間 | 最大10時間 |
フロントカメラ(Pixel) | 5M | 0.92M | 0.92M | 0.92M | 1.2M |
バックカメラ(Pixel) | 5M | 0.92M | × | × | 5M |
USBスロット | 1 | 1 | 2 | 2 | × |
SDカ-ドスロット | MicroSD | MicroSD | × | SD | × |
ビデオ出力 | Mini DisplayPort | Mini DisplayPort | Thunderbolt | Thunderbolt | Lightning変換 |
3G/LTE接続 | × | × | × | × | LTEモデル有り |
キ-ボ-ド | × | × | ○ | ○ | × |
スタイラスペン同梱 | ○ | ○ | - | - | × |
Office対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
本体重量(g) | 約800 | 907 | - | - | 469(Wi-Fi) |
キ-ボ-ド込み重量(g) | 1,090 | 1,162 | 1,080 | 1,350 | - |
本体厚さ(mm) | 9.1 | 13.5 | - | - | 7 |
キ-ボ-ド込み厚さ(mm) | 14 | 18.9 | 17 | 17 | - |
本体縦x横(mm) | 292x201.3 | 275x173 | 300x192 | 325x227 | 240x169.5 |
最小スペック価格* | ¥111,800 | - | - | - | ¥48,800 |
キ-ボ-ド付き 最小スペック価格* | ¥124,780 | - | ¥88,800 | ¥98,800 | - |
*…税抜き価格
パフォーマンス対決
どこで使うか
常に持ち歩くものだからこそ、利用シーンのイメージは多いほうが正しく評価できます。ケースを付けても 500g 程度で収まりそうな iPad Airは、移動時の電車内でつり革につかまりながら片手で持って操作することもできます。iPad Air は予想される使い勝手に併せてサードパーティーのケースやキーボードカバー等、幅広い選択肢からアクセサリを選ぶことができます。防塵や防水のケースもあるので、仕事場を選びません。
Surface Pro 3 はiPad Airより一回り大きく、重いため長時間片手で持つには適さないかもしれません。しかし、本体のキックスタンドでマルチにポジショニングすることができるので、膝の上でノートパソコンを使うようにフレキシブルに画面が調節でき、安定性があります。
どのように使うか
軽くてバッテリ駆動時間が長い iPad Air。外出先で電子カタログの閲覧デバイスとして使ったり、業務システムのデータを閲覧したり、アプリの活用など、手軽な営業支援ツールにするには最適です。
かたやSurface Pro 3は軽量ノートパソコン並の重さがありますが、画面が大きく解像度も高い。さらにビデオ出力機能やUSBポートを備えており拡張性があるので訪問先のデバイスに接続しプレゼンテーションを行うなど、ノートパソコンの置き換えての利用に十分耐えます。
何を使うか
パワーで比較するなら、プロセッサのラインナップがIntel core i3~i7、ストレージが最大 512GB、SDカードスロット使って更なる拡張も可能なSurface Pro 3の圧勝です。これが Surface Pro 3 を「持ち出し可能なタブレットとして使えるパソコン」と印象づけるポイントです。外出先でも重い処理を行う場合は頼れるマシンとなります。あなたは、どこで、どのように、タブレットを使いますか?
アプリ対決
iPadのアプリ数は圧倒的。今なお開発は止まらない
2014年6月のアップル社の発表によると、iOS App Storeの登録アプリケーション数は120万に達しており、そのうち約半数はiPad専用のアプリとのこと。ゲームからビジネスまで、アプリ開発は成長し続けています。iPadのアプリは直感的なタッチ操作で利用でき、シンプルで使いやすいのも特徴です。もちろん、全てのアプリがあなたにとって有用なものかどうかは分りません。しかし、母数が多いほど、あなたの利用用途にピッタリのアプリが見つかる確率はぐんと高まるはずです。
Surface Pro 3 の魅力は“ Microsoft Office ”
Windows Store で扱うアプリ数は iOS App Store と比べると少し寂しい印象があり、登録ソフト数は 2014年の初めで15万弱と言われています。そんな中で、ぜひ使ってほしいのはWindows 8.1から対応開始となった“ One Drive ”。ここにファイルを保管すれば、PC、タブレット、携帯電話など、どのデバイスからでも簡単にアクセスできます。デジタイザ搭載のタブレットならではのノートアプリも便利です。デジタイザペンで直接画面に手書きのメモが取れる“ One Note ”はその一例。ペンのボタンで簡単にアプリを起動したり、スクリーンショットを取得したりできます。
そしてなんといっても、Surface Pro 3の強みは“ Microsoft Office ”です。Office をストレス無く、確実に使用できること。これこそがSurface Pro 3の最大の魅力といえます。
業務システムとの連携対決
あなたのオフィス環境を見回すとMicrosoft Windows 関連の製品にあふれていないでしょうか?
プライベートやオフィスにおいてiPad、MacbookなどApple社製品の人気が急上昇中なのは間違いのないところですが、日本のビジネスシーンでよく使われているのは、今でも Microsoft Windows が大半を占めています。2014年の4月に正式にサポートが終了した Windows XP も含め、Microsoft Windows が9割以上を占めているのが現状です。ここで気になるのは、新しく検討しているタブレットと職場にあるシステム、パソコンとの互換性です。
会社のパソコンで作成した資料は、そのタブレットで全く同じように表示できているでしょうか? 文字はずれていませんか? 色は指定通りに出ていますか? モーションは狙い通りに動きますか?
全てを入念にチェックしたうえで最もふさわしい機種を購入し、そのタブレットを持ってプレゼン先に向かっても、訪問先の会社のシステム環境ではどうでしょうか。プレゼンテーションや交渉に集中するためには、デバイスの動作が安定していることが必須条件です。そこで大切なのは適切なアプリを使うことです。タブレットの場合、システムとの互換性はアプリ次第と言っても過言ではありません。
一方、「Windows製品をiPadで使う」ということに関して言えば、米マイクロソフト社が今年の3月下旬に配信を開始したMicrosoft“ Office for iPad ”は大きな話題になりました。今のところ日本での一般向けのリリースは未定ですが、法人向けでは Office 365 のサブスクリプションプランを利用することにより Office for iPad をセットアップすることができます。今までにもiPad には業務システムのリソースを共有するためのあらゆるビジネスアプリが提供されていましたが、今回の Office for iPad のリリースによってさらに盤石なビジネスツールとして利用できるようになりました。
どのタブレットを選んでも、アプリにより多様なビジネス環境に合わせることができます。大切なのは、あなたのビジネス環境に適した有能なアプリと出会うこと。これが一番のポイントとなります。
法人利用の対応
Apple社の法人向け販売はパートナー企業により行われています。ソリューション提案からシステム構築、システム運用・保守のサポートまでをパートナー企業各社が対応してくれます。一方で、Surface Pro 3 の法人サポートは、Microsoft社により一括して運用されています。インシデントをオンラインで送信し相談することもできます。
まとめ
圧倒的に軽量で持ち出す場所を選ばず、進化が止まらないアプリ開発で可能性が広がり続ける iPad Air 。Microsoft Windows の環境に強く、タブレットでありながらノートパソコン並の性能を持つ Surface Pro 3 。 サイズ、パフォーマンス、アプリ、すべてにおいて好対照を成しているといえる この2機種。 どこで、どのように、活用したいか。これをイメージすることであなたに必要なデバイスが見えてくるはずです。
あなたの仕事をより助けてくれるのはどちらのタブレットでしょうか?
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