英国の学校が600台のタブレット導入、講師陣が大満足

2014/02/12

英国のリバプールは、あの、ザ・ビートルズ誕生の地として有名な街です。鉄道交通の要所となり、19世紀末にはロンドンに次ぐ大都市でした。

さて、ここリバプールにも、いわゆる大学進学のためではなく、資格取得のための学校があります。今回はその中の1校、シティ・オブ・リバプール・カレッジにおけるタブレットの導入を紹介します。

City of Liverpool College faculty gives top marks to Lenovo Tablet 2

photo credit: BillyONeal via photopin cc

動機は出来るだけ効率良く、質の高い講義を行うため

シティ・オブ・リバプール・カレッジには、数多くのコースがあり、1,200人のスタッフ(講師など)と16,000人の学生を抱えています。スタッフの多くが既にタブレットを使用していましたが、各自の持つモデルが多種多様であるため、同校のITサポートチームでもサポートしきれない状況でした。

「スタッフは出来る限り、効率良く、質の高い講義を行いたいと思っているが、それに対する適切なテクノロジーが手元にないという状況だった」と、同校のIT部門の責任者であるケン・ライアン氏は語ります。講師たちの忙しいスケジュール管理や講義のための作業の簡易化、合理化のために購入したのが、600台のタブレットでした。

購入したデバイスは、Intel Atom processorとMicrosoft Windows 8 Proを搭載したLenovo Tablet 2。

タブレットのプログラムについては、地元のITソリューションプロバイダーが、ハードウェアの選択からロールアウトまでを手がけました。同校は新しいタブレットの配布後、講師への継続的な研修をセットアップし、さまざまなケースにおけるタブレットの有効な使い方を共有しました。

講師は、タブレット上で講義のプレゼンテーションの更新が簡単にできるようになり、また、後で事務処理のために、スタッフルームに立ち寄らなければというプレッシャーからも解放され、「多くの時間が節約でき、学生により多くの時間を割り当てることができ、また、より良いレッスンを行うための時間に費やすことが可能になった」とライアン氏。

このタブレットの導入は、大変評判が良く、同校では、次の段階として、教室のデスクトップPCを取り除き、代わりにタブレットドッキングステーションとHDMIケーブルでタブレットを直接エレクトロニックホワイトボードにつなぐことを検討中とのことです。

導入を成功裏に収めるには?

タブレットはその使い勝手の良さから、航空業界や病院等、業種を問わず導入が進んでいますが、教育の場もその例外ではありません。

2014年後半にリリースされると言われているAppleのiPad 12.9インチ モデルは、教育市場を狙ったものであると噂されているくらいです。

今後タブレットも、さまざまなモデルが発売され、選択肢がいっそう広がることから、目的に合わせて導入を検討する小中高校や専門学校、大学などがますます増えてくることでしょう。

英国コベントリー大学をはじめ、日本でも、九州大学名古屋文理大学などでタブレットを活用しています。九州大学や名古屋文理大学では、教材コンテンツの配信に「Handbook」を採用いただいています。

参考

効果的なタブレット活用方法をご紹介

「通常授業でアクティブラーニングを実現!」についての説明はこちら

アクティブラーニングでのタブレット活用 成功事例

東工大学の教授が語る「東京工業大学電気電子工学科での多人数教室でのアクティブラーニングの試み」

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東京工業大学 電気電子工学科千葉明教授が、2014年4月より「Handbook」を利用して大教室でのアクティブラーニングを試行、そのプロセス及び成果をまとめたレポートです。

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