幼児教育にもタブレット活用の時代〜動画配信、知育アプリ、そしてキッズ・タブレット
iPadの登場以来、多くの人にとって生活に欠かせないアイテムのひとつとなりつつあるタブレット。タッチパネルは小さな子供でも直感的に操作でき、親が所有するタブレットを使いこなすケースも少なくないようです。
そんなタブレットを本格的に幼児教育に活用するケースも増えています。国内外の活用例をハード・ソフトの両面から見てみました。
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いち早くタブレットに着目した「セサミストリート」
米国の「セサミストリート」は、従来のテレビによる幼児教育番組に加え、2005年からインターネットを通じたコンテンツ配信を開始しています。その背景には、ネット配信であれば、時間を選ばずに世界中の子供たちにコンテンツを届けられるという理由がありました。
しかし、パソコンの操作は子供には難しい部分も多く、ネット配信が十分に生かしきれない面も多かったようです。そうしたところ、パソコンに比べて操作が直感的なタブレットが普及したことよって、子どもたち自身が端末を操作して学ぶことが簡単にできるようになったのです。
また、日本でもベネッセが通信講座「こどもちゃれんじ」と連動して歯磨きや着替えといった生活習慣について学ぶ知育アプリを発表してヒットするなど、従来の幼児教育から発展する形でアプリが誕生するケースも少なくありません。
専用タブレットにはどのようなものがあるか?
アプリだけでなく、端末自体を子供に合わせて作った「キッズ・タブレット」も登場しています。キッズ・タブレットには、トイザらスが発売する「MEEP!」や、メガハウスの「tap me」のほか、日本では未発売のサムスンの「Galaxy Tab 3 Kids」などがあります。
「MEEP!」では、Google Playや専用のアプリストアからアプリをダウンロードして使うことができるほか、付属のプラスチック製のペンを使った入力も可能です。ゲームや映画が充実しており、英語学習に力を入れたい場合にも適しているのではないでしょうか?
「tap me」は、キッズ・タブレットのジャンルにおいて、日本初の国内メーカーとなり、ひらがな学習や、おしゃべり図鑑など日本オリジナルのアプリが充実しています。ただし、Google Playには対応しておらず、アプリのダウンロードは「tap me」専用のストアからのみとなっています。
また、いずれの端末も丈夫なシリコンのカバーが付けられており、子供の乱暴な扱いにも耐えられるようになっており、ペアレンタルコントロール機能も備わっています。
アナログと補完して上手に活用
幼児教育にデジタル機器を使うことには賛否両論がありますが、すべてをデジタル画面で済ませるのではなく、それ以外の方法と上手に組み合わせることが大切ではないでしょうか?
親子のふれあいや自然の中での体験といったアナログ面の教育とデジタル機器を使った教育は相反するものではなく、相互に補完しあう関係になる可能性をもっているはずです。両者を上手に活用していくことが、これからの時代の教育には必要となるのかもしれません。
既に学校教育の現場では、タブレットを活用し、講師や学生などから好評を得ています。
- ・九州大学、eラーニングのモバイル利用を広げるHandbook
- ・名古屋文理大学、iPad教材コンテンツ配信にHandbook3を採用し新学習スタイルを実現
- ・英国コベントリー大学はなぜ、Windows 8タブレット ElitePadを選んだのか
- ・英国の学校が600台のタブレット導入、講師陣が大満足
効果的なタブレット活用方法をご紹介
「通常授業でアクティブラーニングを実現!」についての説明はこちら
アクティブラーニングでのタブレット活用 成功事例
- 賢明学院、全高校生のタブレットに授業解説動画を配信し復習を促進
- 夢見る、ロボット教室の継続学習動機付けにクイズ・テストを活用
- 皇學館大学、学生スマートフォンを活用し、知識習得機会を広げる
- 日本リハビリテーション専門学校、学生スマートフォンに授業資料を配信し学習に効果
- 麻布デンタルアカデミー、タブレットを活用し、歯科医師国家試験合格を支援
- 北九州小倉看護専門学校、タブレット・スマートフォンを活用したeラーニングで学習効果アップ
- 九州大学、eラーニングのモバイル利用を広げるHandbook
- 東京工業大学、学生自身のスマートデバイスを活用し、アクティブラーニングを実現
東工大学の教授が語る「東京工業大学電気電子工学科での多人数教室でのアクティブラーニングの試み」
東京工業大学 電気電子工学科千葉明教授が、2014年4月より「Handbook」を利用して大教室でのアクティブラーニングを試行、そのプロセス及び成果をまとめたレポートです。
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