東京工業大学アクティブラーニング成功の秘訣は授業終了直後のチームミーティング?

2015/06/05

「東京工業大学 電気電子工学科での多人数教室でのアクティブラーニングの試み」を執筆された東京工業大学 千葉 明教授は、学生個人のスマートフォン、タブレットを活用してアクティブラーニングを推進されています。

今年度は留学生も含むTA数名と新たな教員チームを組み、さらなるアイデア出しをしながら工夫を重ねられているとのことで、本日、授業直後に行われたTAとのチームミーティングを取材させていただきました。

取材レポート

授業が終了するとゼミが行われる別室に移動します。部屋に入ると、すぐさま授業中に実施した授業アンケートの結果グラフをプロジェクタに映し出し、結果を皆で一緒に確認。さっきまで実施していた授業の結果なので、皆さんの眼差しは真剣です。

アクティブラーニングに関するTAとのチームミーティング風景

今日の最初のアンケートの設問は「今日の授業のポイントを20文字以内で記載してください」というもの。授業のポイントをまとめてもらうことで、授業内容をひととおり振り返ってもらい、また「書く」「まとめる」という行為により、学習定着率を図るのが狙いのようです。この結果がプロジェクタに映し出されると「皆、きちんと書いてくれているね」と嬉しそうな千葉教授でした。

次のアンケートは「いつも最後に見せる動画を今日は授業の途中に流したことについて」の設問。半数以上が「講義内容との関連性がわかりやすい」を選択しており、この試みも「成功だったね」とメンバ同士で確認しあっていました。

さらに自由記述形式の質問、意見にも皆で目をとおします。2―3個の質問が入っており、この回答を明日午前中までに作成することをTAのひとりが進言しました。

その後、本日行われた「クイズ」「学生が行ったクイズの解説」「学生が行った宿題の解説」などひとつひとつの内容を振り返って今後の工夫点などのアイデア出しをした後、終了となりました。

授業終了直後のほんの10分程度のミーティングでしたが、「授業の振り返り」「今後の施策」「アクション」「スケジュール」などが丁寧に確認され、チームで取り組む授業の成功の秘訣のようなものを感じました。

授業改善の試みはまだまだ続けられていくとのことで、今後の千葉教授のさらなるアクティブラーニングの試みが期待されます。

効果的なタブレット活用方法をご紹介

「通常授業でアクティブラーニングを実現!」についての説明はこちら

アクティブラーニングでのタブレット活用 成功事例

東工大学の教授が語る「東京工業大学電気電子工学科での多人数教室でのアクティブラーニングの試み」

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東京工業大学 電気電子工学科千葉明教授が、2014年4月より「Handbook」を利用して大教室でのアクティブラーニングを試行、そのプロセス及び成果をまとめたレポートです。

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