皇學館大学、学生スマートフォンを活用し、知識習得機会を広げる
インターンシップ、企業連携など課外活動中に資料を参照、宿題も取り組み易く
皇學館大学現代日本社会学部は、「新しい価値を主体的に創り出す力」を養成するため、通常授業に加え、地域におけるインターンシップや企業連携などの様々な課外学習機会を設けている。課外学習中、個人が保有するスマートフォンに配信された授業内容を必要に応じ閲覧することで、場所や時間を問わず知りたい時に学べる環境を提供している。
Point
- 課外学習中、個人のスマートフォンに配信された授業資料を参照
- 穴埋め問題出題により、要点を意識しながら専門書を勉強
- 学生からは「宿題を構えずに取り組めるようになった」など高評価
課外学習時のツールとしてHandbookを採用
皇學館大学現代日本社会学部は、現代日本の諸問題を「政治経済」「地域社会」「社会福祉」「伝統文化」という四つの専門的な視点から多角的に捉えることによって解決策を構想する力を養っている。「新しい価値を主体的に創り出す力」をつけてもらうため、学問のための学問ではなく、学生・教員ともに社会や地域のリアルな課題に正面から向き合うことを目指し、座学の授業に加え、地域においてインターンシップ、企業連携などの課外学習を積極的に取り入れている。
「現代は知識社会。知識を持つことも大事だが、単なる知識だけでなく与えられた課題に知識を活かし、考え、判断までできることが重要」と遠藤 司准教授は話す。そこで学生のスマートフォン、タブレットを使い、場所や時間を問わず学校で教わる知識をいつでもどこでも再確認できる環境を提供するため、考察、判断に必要な知識を必要な場所ですぐに参照できるソフトウェアを導入することとした。
世界最大規模のICTアドバイザリー企業「ガートナージャパン」に勤務した経験のある遠藤氏は、候補となりうるソフトウェアを既にひととおり把握していた。そしてその中から以下の4点の理由でHandbookの採用を決定した。
(1)マルチデバイス対応
Handbook はiPhone、iPad、Android、Windowsいずれのデバイスにも対応しているため、学生がどのデバイスを所持していても利用可能となる。
(2)直感的なユーザーインターフェース
直感的なインターフェースで、学生が課外学習中に参照する際でも、操作に集中することなく見たい資料がすぐに参照できる。
(3)学べるツール
単なる資料配信だけでなく、クイズやアンケートの出題も簡単に行える。
(4)クラウドサービス
サーバーの設定・運用が不要で教員が手軽に導入、運用できる。
調べたいときにすぐに確認、宿題のしきいも下げる
現在、遠藤研究室はすべてのゼミ資料をHandbookで学生のスマートフォン、タブレットに配信している。ゼミは、椅子を円状に並べ、遠藤氏を囲む形式で実施される。紙資料を使わないため、机は特に用意していない。個人のスマートフォンで資料を見ながら対話形式で授業を進めて行く。
さらにゼミで学習した内容は課外活動で応用していく。課外活動中に見直したいゼミ資料があるとスマートフォンからHandbookを起動し、すぐに確認できるようにしている。配信された資料以外の不明点があった場合や資料がすぐに見つからないときには学生は遠藤氏にショートメッセージサービス(SMS)で質問できる。質問が来ると遠藤氏はすぐに解答となる資料をHandbookで配信するようにしている。
課外学習中にHandbookで資料を閲覧
また、現代日本社会学部 学部長の新田 均教授は、宿題のポイントを理解してもらうためにHandbookの試験機能を利用している。例えば文庫本形式の専門書での勉強を宿題にした際、Handbookで書籍の要点の穴埋め問題も出題し、要点を意識しながら学んでもらう方式としている。常に携帯できる文庫本とスマートフォンを組み合わせることで、場所を選ばずちょっとした隙間時間にでも学んでもらおうという意図もある。「学生は少しでも時間があればスマートフォンを見る。どうせ見るならば将来に役立つ学習コンテンツを見てもらう時間としたい」と新田氏は語る。Handbookの参照履歴を確認することで、各学生の学習意欲や書籍を本当に読んで解答しているかなども把握できるようになった。各学生の解答に対し、SMSで添削コメントを送ったり、また他の学生の解答状況を通知することでゼミ全体の底上げが行えたという。
学生からも「文庫、スマホの組み合わせは荷物にならないので常に持ち歩けて隙間時間に学習ができるようになった」「宿題のしきいが低くなり構えずに取り組めるようになった」「穴埋め問題を解くために繰り返し書籍を読むようになった」などの高評価なコメントが寄せられている。
今後の活用について
最近、遠藤ゼミに所属する学生が実施する世界遺産「熊野古道」の地域おこしの活動などでもHandbookの利用を開始した。皇學館大学現代日本社会学部は「日本を動かす人材育成」をスローガンとして掲げているが「日本を動かす前に、まずは自分を動かそう」と新田氏は学生を鼓舞する。自分から動く、主体的な学習の推進にHandbookを今後さらに活用していく予定だ。さらなる皇學館大学らしいHandbook活用用途が期待される。
本事例紹介のPDFダウンロードはこちらからどうぞ。
現代日本社会学部 学部長 教授
新田 均氏(にった ひとし)
現代日本社会学部 准教授
遠藤 司氏(えんどう つかさ)
学校法人皇學館 皇學館大学 | |
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所在地: | 〒516-8555 三重県伊勢市神田久志本町1704 |
概 要: | 過去に学び未来を創造する「温故知新」の学風を基盤とし、社会の各領域において、次代を担う信頼され尊敬される人材の輩出を目指す |
設 立: | 明治15年4月 |
導入時期: | 2015年7月 |
U R L: | http://www.kogakkan-u.ac.jp/ |
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